■上空からの絶景に大興奮! ハワイ島一周遊覧飛行ツアー
この日は、今回のツアーで一番楽しみにしていた、セスナ機に乗って上空からハワ島を一望する「ビッグアイランドエアーツアー」に参加しました。エリソン・オニヅカ・コナ国際空港から出発し、時計回りでコナ、マウナロア、フアラライ、アウ、キウラウエア火山、ヒロ、ハマクアコースト、コハラエリアなどハワイ島の全島を約105分かけて一周します。
1日5回のフライトが毎日運航予定されているこのツアーは、ほぼ毎日満席に近い状態なので予約をおすすめします。しかも当日乗り場で申込みすると399ドル(約44000円)にしますが、事前にオンライン予約すれば297ドル(約32800円)とかなりお得な価格になります。
私が乗るセスナ機のパイロットが、飛行コースの説明をしてくれました。本来ならハワイ島の全島を一周するのですが、私が訪れた7月はキラウエア火山の噴火活動が激しく、キラウエア火山まで飛行したら南下せずに島の中央を横断するというコースでした。
いざ、出発です!
このカラフルなセスナ機に搭乗します。
機体には10人分の座席があり、パイロットを除いて乗客9人が搭乗できます。また全座席革張りシートで窓に面していて、前後の座席間隔も広々。ツアー中は、備え付けのヘッドホンからパイロットの説明を聞くことができます。さらに機内はエアコン完備というファーストクラス気分の遊覧飛行ツアーです。
離陸すると、黒い溶岩台地に一本道というハワイ島らしい光景が。これは100年以上前の噴火で流れた溶岩だそう。
かたや海岸側は、美しいエメラルドグリーンの海!
しばらく飛行すると、森林や牧場などある緑豊かなエリアに。
こちらの絶景はポロル渓谷です。ここからワイマヌ渓谷までの海岸線は高さ450メートルの断崖が続いていて、沖合いには鯨の背を思わせる2つの岩が海面上に飛び出ています。
断崖から流れ落ちる10本ほどの滝。上空からしか見ることのできない滝の迫力には一見の価値があります。
うっすら虹がかかったヒロ空港です。ハワイ島の東側にあるヒロ市は島で一番大きく、約6万人が住んでいます。
そしてついにキラウエア火山エリアへ。白い煙が立ち上っています。
こちらは溶岩が流れた跡です。実は飛行した7月には、オレンジ色にふつふつと湧き上がる溶岩も見えたのですが、10月現在、溶岩は流れておらず、ハワイ火山国立公園も9月から一部開園しているとのこと。
カラパナ地区の黒砂海岸沿いの白煙。その正体は……
海に溶岩が流れ出る「オーシャンエントリー」です。高温の溶岩のせいで大きな水蒸気の柱が立っています。こちらも上空からしか堪能することができない光景。ただし、こちらも現在は落ち着いているようです。
こちらはマウナロア。ハワイ語で“長く平たい山”という意味。この山は海底より測定すると事実上世界一大きい山だそう。
オニヅカ国際空港のすぐ南にある高級リゾート、コハナイキのゴルフコースが見え、ハワイ島一周遊覧飛行ツアーが終了しました。
時折上下に揺れることもありましたが、快適かつ贅沢な105分間でした。災害や天候などによっては、パイロットの判断で部分的に変更されることもありますが、ハワイ島の自然が織り成すダイナミックな魅力に迫ることができるツアー、ぜひ参加して感動してください!
飛行ツアーで上空から見たのワイピオ渓谷とポロル渓谷。その翌日に今度は車で行きました。
まずはワイピオ渓谷。ハマクア・コースト北部に広がるワイピオ渓谷は、カメハメハ大王が幼少期を過ごした場所で、「王の谷」とも呼ばれています。土壌が豊かな渓谷は、幅1.6キロメートル、深さ8キロメートル、周囲を取り囲む崖は最大610メートルです。
ここから奥に進むために、「ワイピオ渓谷シャトルバスツアー」(所要時間1.5時間、大人65ドル[約7100円]、11歳以下35ドル[約3800円])に参加しました。
ワイピオ渓谷は、ハワイ島で最も神聖な場所と言われています。ハワイの古代の神々の話の多くが、この谷から生まれ、渓谷の崖にある古代の洞穴には、多くの王が埋葬されているそう。この谷は、彼らのマナ(霊力)によって、谷に住む人々を守っていると言われています。
急勾配の凸凹道や川を四輪駆動でワイルドに進んでいきます。
ワイピオとは、ハワイ語で“曲がりくねる水”という意味。その名の通り水が豊かなこの地には、落差約400メートルの双子の滝、ヒイラヴェの滝(写真右)とハカラオアの滝(写真左)などいくつかの滝が流れています。
野生の馬もいましたよ。
かつては約2万人のハワイ先住民が住んでいましたが、現在は滝やタロイモ畑、渓谷を流れる川の近辺に住んでいるのは約50人とのこと。澄んだ空気と風景にとても癒やされました。
続いてポロル渓谷へ。ハワイ語で“長い槍”の意味。ハワイ島の北部へと270号線を進むと、それが行き止まりになる地点にあります。
今回は展望台から眺めただけですが、渓谷の下まで降りることができる専用のトレイルがあり、この日も多くの人がハイキングをしていました。