GLAM Editorial

【GLAMなオトコ】Vol.15「ライフ・イズ・ビューティフル」。ファッションも人生も謳歌するデザイナー丸山敬太の広がりゆく世界

Q.来年ブランドは25周年を迎えますが、2018年には新会社、2016年にはショップのリニューアルと、色々と変化もあったと思いますが、その変化は自然の流れのような感覚なのでしょうか?

僕の中ではそんなに変化とはとらえていないんです。基本的にブランドはずっと継続をしていますし、毎シーズン新しい洋服を作るということはなんら変わらないので。もちろん物理的な変化は色々とありますけど、メンタルな部分はなにも変わっていない。ブランドのスタートが旅の始まりだとしたら、今はまだまだ旅の途中といったイメージで、その間に起きていることは、旅の終わりであるゴール地点に辿りつくまでに、色々と道をそれたりしていることのひとつにしかすぎないんです。

Q最終的に丸山さんが目指す理想のゴールは?

それがないんですよ。なんとなくのイメージはあるんですけど、それがクリアに見えているわけではない。ただ最近特に思うのは、お客様が大事に保管をしている昔の『KEITA MARUYAMA』の服を見せてくださったり、母親から譲り受けた服をお嬢様が着てくださっていたり。若い子がメルカリで落としているのを含め、自分がやってきたことが人の生活や思い出や記憶の中に存在するんだなというのが実感できるようになって来た。これはずっと続けて来たご褒美かなと思うので、このままずっと続いたらいいなとは思いますね。

Q.最後に丸山さんにとってGLAM[幸せだなと感じる]瞬間を教えてください。

人生において幸せな瞬間ってたくさんありますけど、最近思うのは愛があふれている瞬間ですね。言葉にすると気持ち悪いかもしれないですけど、愛情深いシーンだったり、ちょっとした優しさだったり、そこに愛が感じられるってすごく幸せだと思うんです。最近旅行から帰って来たばかりなのですが、旅先で物作りに携わる人たちと会って強く思ったのは、好きなことを仕事にできるのは当然のことではなく、本当に幸せなことであり、それを幸せだと感じられることがなによりも幸せなのだと。もちろん僕も人間ですから焦りや、妬み、嫉みやひがみも持ち合わせています。それでも、自分が置かれている場所に感謝をできる。そういう気持ちになれることが幸せだなと思うんです。

【プロフィール】
丸山敬太
/東京生まれ。1994年に「KEITA MARUYAMA TOKYO PARIS」でコレクションデビューを、1998年にはパリコレクションデビューを飾る。2009年からウエディングドレスライン「Wedding Dress KEITA MARUYAMA」をスタートし2012年には上質なクリエイションにこだわった新ブランド「KEITA MARUYAMA」を発表。ミュージシャン、俳優、舞台の衣装製作をはじめ、JALの客室、空港部門の制服のデザインを手掛けるなど幅広い分野で活動中。


【イベント情報】
ポップアップイベント「LIFE is BEAUTIFUL」

期間:2018年5月14日(月)~22日(火)
場所:伊勢丹新宿店 本館4階=センターパーク/ザ・ステージ#4
※5月19日(土)14:00~17:00 丸山敬太さん来場予定
公式サイト


Photographer/ Masakazu Sugino Writer/ Rieko Shibazaki Editor/ Maki Kunikata

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