Q.2度目の来日となるウェス・アンダーソン監督をどこかに案内する予定はありますか? 監督からのリクエストがあったりするのでしょうか?
おととい来日して、もう2晩一緒にご飯は食べています。今回は家族連れなので、前回のように朝まで連れ回して飲むということはしません。小旅行に連れて行きたいなと考えています。ウェスはリサーチャーなので、行きたいところを既に調べているかもしれませんが……。
前回の来日が13年前なので、日本もだいぶ変わったし、次、またいつ来日するかもわからないので、家族で行けるような、前回とは違う日本を見せてあげたいと思っています。残念ながら僕の子供たちは、学校があるので、家族同士で旅行というわけにはいきませんが、昨日は一緒に遊ぶこともできました。
Q.本当にお友達という感じですね。
僕は映画の人間ではありません。そのうえ、ウェスは僕の書いているものを読んだわけでもないし、ラジオを聴いているわけでもない。おもしろいというだけで、ただの友達によくこんなにいろいろとやらせたなと思います(笑)。
ベルリン映画祭でウェスが銀熊賞(監督賞)を受賞したときには、ホッとしました。本当は金熊賞が取れるのがいいのかもしれませんが、アニメ作品があの場所に招待されることもないですし、監督賞っていうのは、ビジュアル賞とか一部に対する賞ではなく、総括という感じで、全部含めている賞なので、本当にうれしかったです。
Q.野村さんにとって、“GLAM(魅力的・幸せ)”な瞬間とはどんなものか教えてください。
グラムって聞いたら、グラムロック! マーク・ボラン(T・REX)って言うしかない(笑)。
僕は仕事と遊びの境界線がないんです。徹夜してでも楽しいと思える仕事しかしていないので。例えば、赤文字をたくさん入れてても、「この特集は絶対におもしろくなる!」と思えることしかやらないつもりでいて、飽きるとすぐ別のことを同時にやるので、仕事は楽しいですし、やっていて幸せです。
【プロフィール】
野村訓市/1973年、東京都生まれ。世界86人のクリエイターをインタビューした「sputnik:whole life catalogue」を発行。以降、国内外でカルチャー、建築、音楽、ファッションに関するライター・エディターとして活躍。2004年に内装デザイン会社TRIPSTERを設立。俳優としても『ロスト・イン・トランスレーション』(03)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)に出演。本作では共同原作/キャスティング・ディレクターを務める。J-WAVE 81.3 FM RADIO「antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING」(毎週日曜20:00~20:54)のナビゲーターとしても活躍中。
『犬ヶ島』
5月25日(金)全国ロードショー
監督:ウェス・アンダーソン
出演:ブライアン・クランストン、ランキン・こうゆう、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、野村訓市、グレタ・ガーウィグ、フランシス・マクドーマンド、スカーレット・ヨハンソン、ヨーコ・オノ、ティルダ・スウィントン、野田洋次郎(RADWIMPS)、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリ
配給:20世紀FOX映画
公式サイト
Photographer/ Tohru Yuasa Writer/ Shinobu Tanaka Editor/ Maki Kunikata
【GLAMなオトコ】Back Issues
Vol.1 ジェームズ・マカヴォイ、挑戦好きな肉食派の素顔。シャマラン監督と未知なるステージへ
Vol.2 村上虹郎、綾野剛との初対面は熱いハグ!男同士の決闘の裏側と20歳のキモチに迫る
Vol.3 片寄涼太が人気コミックの実写映画でスクリーンデビュー。兄系イケメン役で俳優開眼!
Vol.4 『パイレーツ』の新顔ブレントン・スウェイツ、ジョニデとの共演はエキサイティング!
Vol.5 ジョニー・デップ、ジャック・スパロウを演じるのが楽しくて仕方ない!
Vol.6 キアヌ・リーブス&チャド・スタエルスキ監督、「三船敏郎さんに比べたら僕は小さなミミズ!?」
Vol.7 梅川壱ノ介、バレエ、歌舞伎の世界を経て舞踊家へ。オンリーワンの道を行く葛藤とは?
Vol.8 永山絢斗、いつも一生懸命でいたい。役者10年目を迎えて感じる“継続の尊さ”
Vol.9 長谷井宏紀のモノづくりにかける思いとは?ファンキーな母と旅が育んだポジティブなパワー
Vol.10 ジョン・キャメロン・ミッチェル、20年間共に歩んできた相棒ヘドウィグと喜び溢れた再会!
Vol.11 北村匠海&佐藤寛太の仲良しトークが炸裂! 恋愛観は“リンゴ”と“ギャップ”がキーワード
Vol.12 約960万人フォロワーのイケメンに直撃!マリアーノ・ディ・ヴァイオが憧れるイケメンとは?
Vol.13 松坂桃李、“R-18”指定の愛のドラマ『娼年』セックス描写で感じた「女性を受け止める覚悟」
Vol.14 三浦貴大、ルーツを辿る旅「後ろを振り向きながら歩くのも悪くない」
Vol.15「ライフ・イズ・ビューティフル」。ファッションも人生も謳歌するデザイナー丸山敬太の広がりゆく世界