Q.吉沢亮史上、最高に冴えない地味男子である主人公の頼と吉沢さんとの共通点はありますか?
基本的には、内気な部分とか、集団行動が苦手な感じは割と似ていると思います(笑)。
Q.頼がメガネを外し俳優モードに切り替わるシーンがあります。たくさんの映画やドラマに出演している吉沢さんも演じる役の切り替えが必要かと思います。吉沢さんが普段、演じるときに俳優モードのスイッチを入れるきっかけや、やっていることはありますか?
それがあんまりなくて……。芝居をする上で、演じ分けとかそんなに意識しながらやっていることはないんです。今やっているドラマの役にも言えるのですが、結構真逆の役を同時期に演じることも多いので、基本的には演じ分けということもなく、普通に役に入るという感じです。
Q.よく、2つとか3つ掛け持ちしていると、他の役が急に入ってくることもあるとお話されている役者さんもいらっしゃいますが、吉沢さんはそういうことはなさそうですね。
ないですね。役が体に染み込むという感覚をまだ味わったことがないのかもしれません。役は役という感じで演じているので。私生活に役が入ってくることも全くないんです。
Q.なるほど。では、本作でのお気に入りのシーンを教えてください。
頼と雫(新木優子)がランジェリーのCMを撮影するシーンです。撮影が進む中で、ふたりの距離感が縮んでいき、気持ちが乗って、お互いのパフォーマンス力が上がっていくという感じ。こういう瞬間って、役者をやっていると、よく遭遇するシーンなので「リアルだな」と感じながら演じていました。
最初は、お互いの出方を見ながら、ぎこちない部分があったりするけれど、やっていくうちに感情が乗っていって、距離感が縮まっていく。印象に残っているシーンです。