GLAM Editorial

蜷川実花監督×池田エライザ、スペシャル対談!「女の子って、超タフ!」SNS時代の女性のリアルライフとは?

Q. リミのセリフに「欲深くなくちゃ、なんにも始まらない」という印象的なセリフがあります。「私って欲深い」と感じることはありますか?

蜷川:私は、その権化なのでね(笑)。

池田:なにせ、書いちゃっているからね、ここに!

蜷川:私の場合は、小学校高学年くらいから、将来は仕事をしながら子どもも育てると決めていました。絶対にそうすると決めていて、そのためにはどうしたらいいのかを考えて逆算して人生を生きてきました。今、実際に子どもがいるし、映画もコンスタントに撮れていますが、「諦めていたら絶対できなかったな」と思います。たくさんの人に迷惑をかけているし、助けてもらいながらですが、やっぱりやりたいと思ったことには、諦めずに手を伸ばすことはすごく重要なことだと実感しています。

池田:私は欲というよりも、「自分自身のアイデンティティだけは譲らない」という気持ちでいます。自分だけは消費されたくない、そういうところは貫いているかもしれません。いろいろ取り込んで貼り付けても、流れが早すぎてすぐにいらなくなってしまうこともある。そういうものは最初からいらないって思っちゃいます。

蜷川:そういう感じもすごく面白いと思います。私たちの年代は、手に入れることに躍起になって、捨て方が下手だったりする。若い子がみんなそうなのかはわからないけれど、エライザを見ていると、眩しく見える部分はたくさんありますね。

Q. 媒体名「GLAM」には魅力的・幸せ・キラキラしているという意味があります。おふたりにとってGLAMな瞬間を教えてください。

池田:今! だって、きれいにしてもらってドルガバの新作ドレスを着て楽しいおしゃべりをしているなんて、ちゃっかりラッキーって感じです。もちろんお仕事なので、インタビューでもしっかり喋りますけど(笑)。

蜷川:私はやっぱり大変なことをしているのが好きで、「さすがにできない」かもと思うことにしか興味が持てない(笑)。「本当に無理!」っていうことしか、どうやらやりたくないようです。

池田:そういうことだったのか(笑)。

蜷川:でもその戦いに挑むときには、すごく心の許せる戦友がいなくてはダメ。そういう意味では、今回エライザとタッグを組めたことはすごく良かったし、こんなドレスを着て「好き! 好き!」って言っている穏やかな時間も幸せ。配信がスタートしたら、また新たな戦いがあるんですけどね。

池田:女の子って、超タフだよね。

蜷川:でも、かわいい服を着れば「うれしい~!」って気持ちになる。

池田:鎧ばっかりじゃイヤ。やっぱり今日みたいにきれいにしてもらえる日は幸せだよね。

【プロフィール】

蜷川実花/写真家、映画監督。木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。映画『さくらん』(2007)、『へルタースケルター』(2012)、『Diner ダイナー』(2019)、『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019)など映像作品も多く手がける。2008年、「蜷川実花展」が全国の美術館を巡回。2010年、Rizzoli N.Y.から写真集を出版、世界各国で話題に。2016年、台湾の現代美術館(MOCA Taipei)にて大規模な個展を開催し、同館の動員記録を大きく更新した。2017年、上海で個展「蟻川実花展」を開催し、好評を博した。個展「蜷川実花展—虚構と現実の間に—」が全国の美術館を巡回中。現在2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事就任。

池田エライザ/1996年生まれ、福岡県出身の女優。『高校デビュー』(2011)で映画初出演。『みんな!エスパーだよ!』(2015)でヒロインに抜擢後、『一礼して、キス』(2017)で映画初主演を飾る。主な出演作に『ReLIFE リライフ』(2017)、『ルームロンダリング』(2018)、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(2018)、『億男』(2018)、『貞子』(2019)など。2020年、映画『一度死んでみた』、『騙し絵の牙』が公開を控え、映画『夏、至るころ』で初監督を務める。


Netflixオリジナルシリーズ『FOLLOWERS』
2月27日(木) Netflixにて全世界独占配信
監督:蜷川実花
出演:中谷美紀、池田エライザ、夏木マリ、板谷由夏、コムアイ、中島美嘉、浅野忠信、上杉柊平、金子ノブアキ、眞島秀和、笠松将、ゆうたろう
公式サイト


Photographer/ Masakazu Sugino Writer/ Shinobu Tanaka Editor/ Maki Kunikata


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