GLAM Editorial

ソフィア・コッポラ監督に訊く! 美女たちの愛憎劇を描く新作映画、そのすべて。

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1864年のバージニア州。3年目を迎える南北戦争から隔離された女子寄宿学園に暮らすのは、年齢も世代も異なる7人の女性たち。エイミー(ウーナ・ローレンス)が傷を負った北軍兵マクバニー(コリン・ファレル)を発見し、学園へ連れ帰ることから物語はスタート。園長のマーサ(ニコール・キッドマン)、教師のエドウィナ(キルスティン・ダンスト)、生徒のアリシア(エル・ファニング)ほか男子禁制の学園で均衡を保ちながら暮らす女たちが、魅惑的なマクバニーの出現により歯車が狂っていく……。

このインタビュー前日に行われたトークイベントでは「『ビルガイド』はある意味で『ヴァージン・スーサイズ』に似ていると思う」と語ったソフィア。ガーリーとかけ離れたストーリーが展開されるのかと思えど、しかしそこには、ソフィア・コッポラ節は健在。自然光とロウソクの明かりで描かれる霞がかった情景。時代背景を忠実に反映させながらも、女子心をこれでもかとくすぐるガーリーな衣装。何より「箱庭で抑圧される女子の集団心理」という彼女にしか描けない風景は、スリラーながら、どこか多幸感を感じさせる不思議な仕上がりになっている。

Q.今回の作品を通して描きたかったことは?

そもそもこの時代に興味がありました。南北戦争というと、どうしても戦っている男性にフォーカスされがちですが、私は男性を戦争に送った後に取り残された女性たちの姿を描きたかったんです。何より戦争下で閉じ込められた空間で7人の女性が抑圧されている姿が面白いと思いました。

Q.これまでは、若い女性をメインにした作品や若い女性たちの心情を表現していることが多かったですよね。今回はニコール・キッドマン演じるミス・マーサなどマチュアな女性について描き出してもいます。

私自身も年齢を重ねて、その年代の女性を描けるようになったというのが大きい理由ですね。これまでは私自身も若かったし、自分が理解できる年齢しか撮れなかったわけですから。

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