GLAM Editorial

ソフィア・コッポラ監督に訊く! 美女たちの愛憎劇を描く新作映画、そのすべて。

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Q.初のスリラー作品という点で気をつけたことは?

緊迫感というか、テンションをどう出すかが大きな課題でした。そしてサウザンゴシックの中で、如何に私らしさを出すかということを考えました。

Q.お城、ホテル、館。箱庭的な限られたスペースというのはあなたの映画の世界に必ず登場するものだけれど、今回も女子寮という箱庭的な観点から作品が描かれていました。

おっしゃる通り、理由はわからないけど、なぜかいつもそういう設定になりますね。にしても、今回は極端だった。戦争下で外に出られないという状況は、幽閉されているカゴの鳥みたいなもの。嫌でもそこに閉じ込められている人々を無視するなんてできないし、相対するしか選択肢がない……。そんな特異な状況が魅力的だと思ったんです。

Q.少女から大人までの7人のそれぞれの性が描かれていましたね。

年齢や個人によって、女性の性の目覚めは違いますよね。でも、欲望とは決して恥じるものでなく、当たり前のものとして表現したかった。しかも戦火の女子寮ということで、通常より(かなりセクシャルな願望を)抑圧されていたから欲望が強くなっても当たり前だった。それがマクバニーによって覚醒したという様子を描きたかったんです。

Q.この作品を撮る前には、オペラ『椿姫』を演出されていますが、映画を作るにあたって何かプラスになったことは?

そうですね、自分の「安全領域」から離れたことをできた、という自信ができました。オペラには詳しくないし、新しいチャレンジだったし、怖さも感じたけれど、けれど、なんとかできて良かったなあと。ヴァレンティノが衣装のデザインをしていたのですが、その制作を間近で観られたこともとても有意義なことでした。

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