Q.そんな室井さんにとって欠かせないものは?
PRチームのメンバーたちです。チームが輝いて仕事をすることがブランドにもプラスになると私は思っています。チームが自分らしく仕事ができるなら、私は喜んで影武者になります。それは誰かのためというよりも、仕事でより良い結果が出るからです。「H&Mファミリー」という言葉をよく使うんですが、私にとっては本当に、もうひとつの家族のような存在です。
社内の上下関係は厳しくはないです。ですので気になる点はお互い指摘しあいます。チームの中で暗黙の了解としてあるのは「意地悪や嫉妬からは何も生まれない」精神です。意地悪や嫉妬でハッピーになる人は誰もいませんから。そうした理念を共有できていることが、仲のよさにもつながっているのだと思います。
Q.さまざまな経験をしてきた室井さん。生きる上で大切にしていることは?
誰かと喜びを共有することです。私はモデル時代、自分のことばかり考えていましたが(もちろんそうじゃないモデルさんがほとんどですが!)、そこに幸福感はありませんでした。今はチームや同僚、家族や友達が、キラキラしているのを見るのが趣味です(笑)。
Q.紆余曲折を経て、PRという天職に出会えた室井さん。20代の方にメッセージをお願いします。
20代は、何度失敗しても大丈夫です。むしろ失敗の中から学ぶことの方が多いでしょうし、積極的に失敗してほしいなと思います。それがきっと30代に生きてくるはずです。だからいまは、いくら迷っても、いくら悩んでも、いくら間違えても大丈夫です。
いまは外に出て、色んな人と会い、自分の好きなことや向いていることを見極めてほしいなと思います。20代でその答えに出会えれば、きっと有意義な30代を送れるのではないでしょうか。そして自ら大変な経験をしてみるのも良いかと思います。私も新卒時代明け方までプレゼンを作っていることもありましたが、そのお陰で、結構どんな物理的負荷もに対しても強いです。そして、とりあえず嫉妬と意地悪とはお別れしましょう。毒はいつか、自分に返ってくるものですから。