京の奥座敷・貴船神社で5月のみ行われる「新緑ライトアップ」
鴨川の源流・貴船川と山々に囲まれた、水の神様を祀る「貴船神社(きふねじんじゃ)」。古来から「氣生根(きふね)」と記され、気力の湧き出る地と言われています。この時期は一帯が約3000本の青もみじに包まれ、下写真の大鳥居から本殿へと続く表参道の約80段の石段と朱色の春日灯籠とのコントラストに目を奪われます。今回は特別にライトアップされた夜の貴船神社を参拝しました。
こちらはライトアップされた夜の表参道。
こちらは昼の表参道。どちらも美しいですが、昼と夜ではかなり印象が変わります。
まずはライトアップされる前に中宮の結社(ゆいのやしろ)と奥宮に向かいます。
貴船川に添ってのぼっていくと、5月からスタートする京都の夏の風物詩「川床」の準備をしている風景を目にしました。私が訪れた4月下旬はまだ肌寒かったですが、こちらで初夏に涼やかなせせらぎとともに、京野菜の懐石料理をいただくなんて風流ですね。
こちらが縁結びの神・結社。「磐長姫命(いわながひめのみこと)」を奉っています。
貴船神社は古来、縁結びの神社としても有名で、平安時代の女流歌人・和泉式部(いずみしきぶ)は、夫との仲がうまくいかなくなって同社に夜間参拝し、貴船川に飛ぶ蛍を見て、切ない心情を歌に託して祈願・成就しことに由来するそうです。
よって絵馬には和泉式部が描かれ、多くの参拝客がその絵馬や結び文に願いを書いて結び所に結び付けていました。
結社からさらにのぼっていくと奥宮に到着。こちらは航海の安全を守る船玉神としての信仰が篤い「高龗神(たかおかみのかみ)」を祀っています。以前はこちらに本殿がありましたが、平安時代1055年、現在地に本宮を創建したそうです。
そろそろ暗くなってライトアップされてきたので、本宮に戻ります。灯籠の灯りに浮かび上がる新緑の息吹が本当に美しい!
冒頭の写真の神秘的な表参道の石段を上っていくと……
こちらが本殿です。
本殿にお参りをして、貴船神社の権禰宜(ごんねぎ)・高井さんから「青もみじ御朱印めぐり」ツアー限定の御朱印をいただきました。左下に「青もみじ&水」の印が特別に押印されています。
また貴船神社は水の神様を祀っていることから、境内の御神水に浮かべると文字が浮かんで見えてくる「水占(みずうら)みくじ」も当たると評判です。
早速、白紙のおみくじを一枚購入して、御神水・水占齋庭(みずうらゆにわ)の水面にそっと浮かべてみると……
文字が浮かび上がってきました! 結果は中吉でした♪ そして、QRコードを読み取ると、なんとおみくじの内容を英訳してくれます。さすが、インバウンドにもバッチリ対応。
最後に縁結びのお守り「結び守」を購入。貴船神社の「結び守」は、結び目の形をした文型と通常の袋型の種類がありますが、私は形が珍しい文型をセレクトしました。
貴船神社の「新緑ライトアップ」は、5月3日(木・祝)~6日(日)、12日(土)、13日(日)、20日(日)、26日(土)、27日(日)の日没から20時までのみ! 日中とはひと味違う幻想的な雰囲気をぜひ体感してみて。
貴船神社
住所:京都市左京区鞍馬貴船町180
電話番号:075-741-2016
公式サイト
古都京都の青もみじ&御朱印めぐり
期間:開催中~2018年9月30日(日)帰着
※東京・品川駅発着 日帰り
公式サイト
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