『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどで知られる英女優のキーラ・ナイトレイ(Keira Knightley, 30)が、ブロードウェイのデビュー公演中に大声を出して邪魔をした男性ファンがストーカーになることを恐れ、苦情を申し立てた。
キーラはニューヨークで舞台「テレーズ・ラカン」に出演しており、プレビュー公演の初日は1日に行われた。しかし開幕から15分後、ランドン・ルスト(Landon Rust, 29)が中2階席からキーラに向かって大声を上げ始めた。結婚してほしいと叫び、返事を懇願したが、キーラや他の出演者は無視を決め込んだ。
米The New York Post紙によると、_キーラは騒ぎが起きた時は落ち着いた様子だったものの、実際にはかなり動揺していたようだ。ランドンはキーラと自分が「一緒に天国に行く」と叫んでいたことから、彼女は心から怯えていたという。
「怖がっていた。この男性がストーカーになった場合に備え、ことの次第を書面に起こしたがっていた」と警察関係者は同紙に語っている。「もし彼が彼女をつけ回すようになり、近くに姿を見せるようになった場合は、彼に対して保護命令を求めることができるが、その際に状況をこと細かく記した書類が必要となる」
プロポーズに加え、ランドンは西54丁目にある劇場「スタジオ54」で公演中だったキーラに向けて花束を投げつけた。その後も何かを叫び続けていたが、ある観客は冷静を保っていたキーラを称賛している。
「キーラは見事に平静を保っていた」とケイシー・ベインジュ(Kacey Bange)は米情報番組 「E!」 のオンライン版に語っている。
警備員もただちに騒動を察知し、ランドンは劇場から連れ出されたものの、一度は振り切って逃走したという。しかしやがて取り押さえられて手錠をかけられると、気分が悪いと訴えて病院に搬送された。
The New York Postはランドンの取材に成功している。
「オレは昨夜婚約した」とランドンは先週に語っている。「もうそれは何の意味もないし、意味があるはずもない」
さらにランドンはニューヨークを去り、キーラとは二度と会うつもりはないともつけ加えた。
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