4月に新年度を迎え、新しい環境で不安やプレッシャーを感じている人もいるのでは?
新しい環境、仕事、人間関係…。
どんな人でも何かしら、自分の体調不良や精神的な不安を抑え、いわゆる「我慢」をした状態で日々仕事や家事に向き合っているものです。
20代〜50代の女性10,000人を対象にしたツムラの「隠れ我慢に関する実態調査」によると、女性の約8割が不調を感じているのに我慢して仕事や家事を行うなどの“隠れ我慢”をしていることが明らかに。
さらに「隠れ我慢」をしている20代~50代の女性1,000人に普段感じている不調について尋ねると、1位「疲れ・だるさ」(66.0%)、2位「冷え」(48.6%)、3位「イライラ感」(46.4%)の順で、我慢する不調としては「イライラ感」「不安感」「言葉にしにくい不調」が上位だということ。何とも言えず体調が優れないこと、結構ありますよね。
しかし、調査によると女性の4割は「我慢できるから」「休むほどではないから」と、”不調は我慢するのが当たり前”と思い込んでいる傾向が。 そして不調を無視して我慢を続けたことで、6割が「体調を悪化」(61.4%)させ、5割が「後悔」(53.4%)しているという結果も出ているので、“隠れ我慢”を放置してしまうことは危険なのです!
貴女の“隠れ我慢”タイプはいかに?
心理カウンセラーの下園壮太(しもぞの・そうた)先生によると、“隠れ我慢”タイプは大きく5種類に分けられるそう。「隠れ我慢チェッカー」で、貴女の“隠れ我慢”タイプを診断することができます。
1)気遣いさんタイプ
自分がしたいことを我慢して、周りへの気遣いを優先させるタイプ。
「自分さえ我慢すれば丸くおさまる」「いつも他人の評価を気にしてしまう」というところが。一方で「自分はこんなに頑張ってるのに!」と、自分勝手な人にイヤな思いをしてしまうことも。
おひとよしなこのタイプの人は、「(周りのためには)こうあるべき」と「(私は)ほんとうはこうしたい!」の間をとる意識を。たとえば「休まず頑張るべきだけど、本当は休みたい」ときに午前半休をとったり残業をやめるという“中間”から始めてみるのがおすすめだとか。
2)敏感さんタイプ
「肌ざわりにこだわる」「音や光、寒暖差などに敏感」という傾向がある人などがこのタイプ。感覚や感情の変化を感じやすい反面、「察してほしい」「わかってもらえないかも」といった思いも抱きがち。
このタイプにおすすめのアクションが、「自分が今の環境をどう感じていてどんなふうに改善してほしいか」を整理してみましょう。具体的な改善策を考えて周囲に伝えることで、周囲に対応してもらいやすくなるように。また、同じように感じている仲間が見つかり、より心強くなります。
3)頑張りやさんタイプ
「辛くても諦めずに最後までやり遂げたい」「頑張っている自分が好き」「仕事もプライベートも充実させたい」というこのタイプ。自分の成長のために我慢を前向きに捉えられる一方、「今のままでいいのか?」と、理想と現実のギャップに悩み続けてしまう傾向も。
問題解決のため、ではなく、ただただ自分の心の中を吐き出すつもりで、周囲の人に気持ちを伝えてみましょう。ノートなどに書き出すのでもOK。 いい子の自分だけでなく、悪い子の自分も受け止めることが重要。
4)慣れっこさんタイプ
「特に我慢していると思っていない」「自分の欲求はわがままだと思う」「好きなことで気分転換している」と考えがちなこのタイプ。幼い頃から我慢をすることに慣れてしまっていて、自分で気づかないうちに無理を重ねてしまっているかも?
対策として、意識的にストレスから解放してあげる、自分が心地よい「レスト・リフレッシュ・リラックス」の「3つのR」を実践してみて。
5)不調さんタイプ
「生理痛がひどいけど、周りに言えない」「頭が痛くて集中できない」など、心身の不調を「周りの足を引っ張りたくない」と我慢しながら過ごすタイプ。
心身の不調をしょうがないことだと諦めず、「不調でも、ここまではできる」「こういう場合に、本当は自分はこうしたい」など、自分の気持ちに寄り添った行動基準を探って、それを周囲にも共有してみましょう。具体的な不調の度合とそれに準ずる対応策が周囲にも受け入れてもらいやすくなります。
何かとプレッシャーのかかる新年度。
貴女の“隠れ我慢”タイプを知って、知らずに心身に与えてしまっているダメージを最小限にしてあげたいですよね!
自分の我慢の傾向を知って対策しても改善しない不調の場合は、早めに医師や会社の産業医に相談するようにしましょう。
●自分のタイプもチェックしてみたいという方はこちら
*出典 ツムラ調査
■実施時期:2021年1月16日(土)~ 1月18日(月) ■調査手法:インターネット調査
■調査対象:1.全国の20代〜50代女性10,000人(人口構成比に基づく)
2.心身の不調があっても、いつも通り家事や仕事を行っている20代〜50代女性1,000人(年代別に250人ずつ)
画像出典:
Shutterstock Vlad Linev
ツムラ 隠れ我慢チェッカー