カナウ

2022.02.12(Sat)

副業で稼いでいる友人の真似をしても儲からない理由

最近は副業する人が増えてきています。

目的はワークライフバランスを考えるため、転職に備えて、本業の給料では足りないから……など、人によってそれぞれかもしれませんね。

いざ副業を始めようと思っても、せどり、ライター、イラストレーター、営業メール、投資など、種類は多岐に渡ります。

時間給のところもありますが、副業というと出来高制や1件◯円の固定報酬制を想像する人が多いのではないでしょうか。

せっかくなら少しでも儲けたいですから、友人の話を聞いて稼げる仕事をしたいところ。

ですが、真似してもうまくいかないことが多いようです。その理由とはなんなのでしょうか?

 

1.友人は才覚があるからこそ儲かっている

「副業で稼いでいる友人は本人の才覚があるからこそ儲けられるんです。例えば投資ならどの銘柄にいついくら突っ込み、いつ売るかの判断。オークションなら同じ何をいくらでも仕入れて、いつどこにどんな紹介文で出品するかの判断。物品販売もどうやって売るのか。
つまり友達の真似をしていては手遅れ。自分の才覚と合致していないのに、真似だけしてもそんなに稼ぐことはできません。多少は真似することで利益を出すことはできるかもしれませんが」(37歳・男性)
真似ることで多少は儲けにあやかることはできるかもしれません。
しかし、友人と持っているスキルは異なりますから、自分が挑戦しても儲かりそうか、どれくらいやってダメなら手を引くかなども考えておいた方が良いでしょう。

2.後から参入して儲けるのは至難の業

「周りの人が稼いでいる副業として話を聞くことが多いのはブログやクラウドソーシングです。しかし、どちらもすでに多くの人が参入しており、後から始めて設けるのは至難の業です。もう誰でも稼げる時代ではありません」(32歳・女性)
先駆けて行っている人が多い分野で稼ぐのは大変です。ブルーオーシャンであれば先にファンや顧客を獲得できますが、多くの人が参入したレッドオーシャンでは埋もれてしまいます。

3.違法やリスクを伴うものかも

「たまに副業を紹介してくる友人の中には、よく話を聞くとネズミ講のようなものもあります。友人だからと100%信用せず、疑いの目を持って話を聞くことが大切です。褒められたことではありませんが、ネズミ講なんかだと親にならないと儲かりません」(30代・女性)
副業として、ネズミ講やマルチの勧誘をする人は少なくありません。自分の方が親側であるため、下につくことで上は儲けが出やすくなるためです。
よくあるのは、儲かっている上司を連れてくる、高級料理店で話をするなど「自分もこうなりたい」という気持ちを刺激する手口です。
マルチ商法はネズミ講と混同されがちですが、連鎖が途中で切れるため合法ビジネスです。
とはいえ、友達を巻き込んでいかないと儲けられないことが多い上、ビジネスとして成功させても本当におすすめできるわけではない商品まで売りつける必要が生じてくることがあるなど、人間関係を破綻させやすい副業として知られます。

4.もう情報が古いかも

「私も副業で儲けている友達の真似をしてみたことがあるのですが、全く上手くいきませんでした。最初はそれでもなんとか少し稼げましたが、すぐに全く稼げなくなったんです。同じ手法なのに何故だろうと考えて見た結果、もうすでに沢山の人達がそっくり真似しているからだと思いました。友達が始めた頃は全然情報がなかったっぽいけれど、今では攻略記事みたいなのもたくさんありました。
副業で成功したいのなら、まだ誰も実践していないようなことに挑戦するくらいの気持ちでなければいけないのだなと実感しました。よく、投資で靴磨きの少年の話題が上がりますが、靴磨きの少年が投資に関心を寄せるような、広く知られるような状況では、もう崩壊寸前なのでしょうね」(30代・女性)
本当にめちゃくちゃ儲かる副業は、自分の取り分が減るため、人に教えたくないものです。その時点では斬新な儲け方だからうまみがあったのでしょう。
だいたい、「友人は長くその副業を続けていたのに、いまになって教えてくれた」というようなシチュエーションでは、すでに儲からない時代に突入してきている可能性が高いです。
気づけば、その友人は別の副業に方向転換していることも少なくありません。

まとめ

まずは挑戦してみることも大切ですが、止むを得ず副業を始める場合は特に、安易な儲け話に飛びつかないようにしましょう。
友達から意見を伺い視野が広がることもありますが、自分で情報を得て、適した仕事を探すことが成功の近道です。
(神崎なつめ/ライター)

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