GLAM Editorial

2023.08.09(Wed)

東洋医学で考える!夏バテにおすすめの食べ物&飲み物を解説

「真夏日が続いてだるさや食欲のなさを感じている」

「そうめんやアイスなど冷たくてさっぱりしたものばかり食べている」

「夏バテを解消して元気になりたい」

 

このような悩みをかかえていませんか?

 

だるさや食欲不振、頭痛、めまい、気力の低下などの夏バテ症状には、普段の食生活を見直すことが大切です。

 

そこで今回は、夏バテになる原因や、夏バテにおすすめの食べ物&飲み物について、薬剤師が紹介します。

 

1. 夏バテする原因とは?

夏バテとは、夏の高温多湿の環境にからだが対応できずに生じる不調のことです。

夏バテをする原因は主に、次のようなことが挙げられます。

 

・温度差による自律神経の乱れ

・汗をかくことによる脱水

・食欲不振による栄養不足

 

それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

1-1. 温度差による自律神経の乱れ

気温が高い屋外と、エアコンが効いた涼しい室内を行き来していると、激しい温度差にからだが対応しきれず、自律神経が乱れる場合があります。

 

自律神経が乱れると、だるさや疲れ、食欲不振などを引き起こすことも。

 

からだが感じる温度差を減らすためには、エアコンの設定温度を低くしすぎないようにしたり、羽織れるもので調整したりするといいでしょう。

 

1-2. 汗をかくことによる脱水

長時間、炎天下のなかいたり、エアコンのない部屋で過ごしたりすると、過剰に汗をかいて体内の水分やミネラルが欠乏する可能性があります。

 

からだが脱水状態になると、めまいや立ちくらみ、頭痛、吐き気などを引き起こす場合も。

 

とくに夏はたくさん汗をかくので、のどが渇く前からこまめに水分補給をしましょう。

1-3. 食欲不振による栄養不足

食欲がないからといって、そうめんやアイスクリームなど、栄養価の低い食べ物ばかり食べていないでしょうか?

 

さっぱりとしたものばかり食べ続けていると栄養不足になり、夏バテを悪化させてしまう可能性もあります。

2. 東洋医学で考える!夏バテにおすすめの食べ物&飲み物3選

ここでは東洋医学の考えをもとに、夏バテにおすすめの食べ物や飲み物を3つ紹介します。

 

「元気になるためには何を食べたらいいのだろう」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

2-1. からだの熱を冷ます食べ物

東洋医学の考え方でいうと、夏バテには、からだの熱を冷ます性質である「寒性」や「涼性」の食べ物がおすすめです。

 

夏の暑さでからだにたまった熱を冷ますには、キュウリやトマト、スイカ、ナスなどの食材がおすすめですよ。

2-2. からだのエネルギーを補う食べ物

夏バテのときは、からだのエネルギーが不足している場合が多いため、エネルギーを補える山芋やカボチャ、シイタケ、ウナギなどの食べ物がおすすめです。

 

とくに山芋は、生薬として用いる場合に「山薬」と呼ばれるほど、胃腸の働きを促し、からだを元気にする働きがあるといわれています。

2-3. 温かい食べ物や飲み物

夏場はつい冷たいものを摂りがちですが、胃腸の働きが鈍くなってだるさや気力の低下を引き起こすことがあります。

 

夏こそなるべく、温かいスープやそば、うどんなどの食事を摂ることを心がけ、胃腸を元気に保ちましょう。

 

3. 夏バテ対策には漢方薬もおすすめ!

だるさや食欲不振などの夏バテの症状をやわらげるためには、体内にたまった熱を冷ます食べ物や、胃腸を元気にする温かい食べ物を食べることが大切です。

 

また、夏バテ予防対策として、漢方薬の活用もおすすめですよ。

 

漢方薬は毎日決まったものを飲むだけなので、食事改善より簡単です。体質から改善することで、夏バテしにくいからだを目指せるでしょう。

 

夏バテの原因は、室内外の温度差やストレスによる自律神経の乱れ、多汗による脱水、胃腸機能の低下による栄養不足などと考えられています。

 

夏バテ対策には、次のような作用をもつ漢方薬を選びます。 

 

・自律神経のバランスを整える

・睡眠の質を上げ、心身の疲労を軽減する

・胃腸の機能を回復させる

・体内の水分バランスを整える

 

以下では、夏バテ対策におすすめの漢方薬を2種類紹介します。

 

<夏バテによる胃腸の不調におすすめの漢方薬>

 

六君子湯(りっくんしとう):胃腸の働きを高めて、胃にたまった余分な水分を取り去ります。胃痛、胃炎、胃もたれ、食欲不振など消化器系の不調に幅広く使われます。(※1)

 

人参養栄湯(にんじんようえいとう):からだがだるくて疲れやすく、食欲不振があるときに元気を取り戻すのを助けてくれます。手足の冷えや貧血などの症状がある方におすすめです。(※2)

 

漢方薬を選ぶ際に重要なポイントは、自分の症状や体質に合ったものを選んでいるかどうかです。症状や体質に合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用を招く可能性もあります。

 

しかし、どの漢方薬が適しているのかを自分自身で見極めることは、なかなか難しいですよね。最近では、AI(人工知能)を活用した「あんしん漢方」のようなオンライン相談サービスも登場してきました。

 

AIを活用し、漢方のプロが自分に適した漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が可能です。ぜひ活用してみてください。

 

あんしん漢方

 

4. 元気なからだで過酷な夏を乗り越えよう

だるさや食欲不振などの夏バテ症状を改善するには、冷たい食べ物や飲み物はなるべく控えて、からだのエネルギーを補い、胃腸を元気にするようなものを食べましょう。

 

食生活の改善に加えて、専門家の指導のもとでからだの内側からケアできる漢方薬を活用するのも選択肢のひとつですよ。

 

暑さが厳しい毎日でも、夏バテに負けず元気に過ごしたいですね!

 

参考文献

(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ六君子湯エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8543

(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ人参養栄湯エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=9083

 

 

 

<この記事を書いた人>

 

 

あんしん漢方薬剤師
稲嶺 千春(いなみね ちはる)
北陸大学薬学科卒業後、製薬企業や調剤薬局に勤務。
様々な経験をする中で、対症療法ではなく、漢方による根本治療の大切さを実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。
あんしん漢方(オンラインAI漢方)

 

 

 

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