日本人から人気の高い、アメリカンリゾートのハワイ。ハワイ旅行を考えるうえで、もっとも気になるのは費用でしょう。
この記事では、ハワイ旅行の費用の目安や内訳、安い時期などを解説します。ハワイ旅行の費用を知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
※本記事で日本円で表記しているものは、2023年11月14日時点のレート(1ドル=151.72円)で計算しています。実際の支払い時にはレートが変わっている可能性があります。
目次
ハワイ旅行の費用目安
2021年実施のハワイ州観光局による調査「ハワイ旅行調査意識」によると、ハワイ旅行のスケジュールでもっとも多いのが「4泊6日(約44.1%)」で、次いで「5泊7日(約25.9%)」でした。
そこで、次から「4泊6日」と「5泊7日」の、それぞれのハワイ旅行の費用目安を紹介します。
4泊6日の費用目安
4泊6日の費用目安は、大人1人26万~50万円程度です。費用内訳は次のとおりです。
項目 | 費用目安(4泊6日) |
航空券代 | 9~20万円 |
ホテル代 | 8~20万円程度 |
ESTA申請費 | 3,185円 |
現地交通費 | レンタカー(4日間):2万円程度 |
食費 | 4万円程度 |
オプショナルツアー代 | 3万円程度 |
お土産代 | 1万円程度 |
海外旅行保険代 | 3,000円程度 |
通信費 | SIMカード:2,000~3,000円程度(6日間) |
合計 | 26万~50万円程度 |
航空会社やホテルのランクによって費用は変わりますので、26~50万円程度の費用を目安としつつ、予算に応じて旅行スケジュールを決めてくださいね!
5泊7日の費用目安
5泊7日の場合、費用目安は1人30万~56万円程度です。費用内訳は、次のとおりです。
項目 | 費用目安(5泊7日) |
航空券代 | 9~20万円 |
ホテル代 | 10~22万円程度 |
ESTA申請費 | 3,185円 |
現地交通費 | レンタカー(5日間):2.5万円程度 |
食費 | 5万円程度 |
オプショナルツアー代 | 4万円程度 |
お土産代 | 1万円程度 |
海外旅行保険代 | 3,000円程度 |
通信費 | SIMカード:2,000~3,000円程度(6日間) |
合計 | 30万~56万円程度 |
4泊6日と5泊7日では、費用にそこまで大差はありません。スケジュールや予算に余裕のある方は、ぜひ5泊7日のスケジュールも検討してみてください!
ハワイ旅行にかかる費用の内訳
ハワイ旅行にかかる具体的な費用の内訳を、次から具体的に解説します。
航空券代
航空券代(1名往復/羽田~ホノルル):9~15万円程度
ホノルルまでのハワイ旅行の航空券代目安は、おおむね9~15万円程度です。燃料代も入れて、10万円程度が相場です。
人気路線なだけあって、国内主要空港~ハワイまではANAやJALなどの国内航空会社を始め、デルタ航空やハワイアン航空、ユナイテッド航空などの海外航空会社も数多く就航しています。
ハワイまでの飛行機の時間は、約7時間です。飛行時間が長いので、事前に映画をスマホにダウンロードしたり、ネックピローやアイマスク持参で快適に睡眠を取ったりするなどの工夫をしましょう。
参考:ハワイまでの飛行時間は?日本との時差や長時間のフライトを快適に過ごす方法など
ホテル代
ホテル代(1名1泊):2万~5万円程度
ホノルルに建ち並ぶホテルの宿泊料金は、ランクや立地などによってさまざまです。ホノルルの宿泊代を見てみると、相場は1泊3万円程度を考えておくとよいでしょう。
アロハサーフワイキキやオヒア ワイキキ スタジオ スイーツなどの安いホテルの場合、1泊1万円台で宿泊できます。一方で、ハレクラニやザ・リッツ・カールトン ワイキキ・ビーチなどのハイランクホテルの場合、1泊7万円~10万円以上することも普通です。
一般的に、ビーチ沿いにあるホテルは立地がよく、ホテルの宿泊料金も高めになる傾向にあります。一方で、ビーチ沿いから山に近くなるほど、ホテルの料金も安くなるのです。
ホノルルは観光客で賑わうエリアなので、格安ホテル~ハイランクホテルまで、多種多様なホテルが建ち並んでいます。
「新婚旅行や結婚記念日のホテルなら、ビーチ沿いのハイランクホテル」「ホテルにあまりいないから、ホテルのランクを落として宿泊料金を抑える」というように、旅行の目的な予算に応じてホテルを決めていきましょう。
ESTA申請費
ESTA申請費用:21ドル(約3,185円)
ハワイの90日以内の滞在には、入国にESTA(電子渡航認証システム)の取得が必要です。ESTAの申請費用は21ドル(約3,185円)です※。
米国国土安全保障省(税関・国境取締局)のサイトから、ESTAが申請可能です。ハワイ到着日の72時間以上前にESTAを申請することが推奨されています。
なお、まるで公式サイトのようなESTA申請代行サイトがあり、こちらで申請してしまうとESTA申請費用に代行手数料を加えた8,690円(税込)で請求されてしまいます。
Googleなどで「ESTA」と検索すると最初のほうに表示されるサイトで、知らない方はよく間違えてしまうので、上記のURLから直接申請しましょう。
※2023年11月14日のレートで計算
現地交通費
交通費:レンタカー(4日間)→2万円程度、バス(1日)→ワンデーパス約1,121円
ハワイ旅行の交通費は、どの交通手段を用いるかによって異なります。次から、交通手段ごとの交通費目安を解説します。
レンタカー
ハワイ島内を自由に動きたい方は、レンタカーがぴったりです。レンタカーの費用は、4日間で2万円ほどです。
ハワイには日本語スタッフが対応してくれるレンタカー屋もあり、英語が苦手でも安心して借りられます。
バス/トロリー
ハワイには、島内を網羅してくれる「ザ・バス」が運行しています。乗車料金は、片道大人3ドル(約455円)、子ども1.5ドル(約227円)です。
さらに、1日乗り放題の「ワンデーパス」は大人片道7.5ドル(約1,137円)、子ども3.75ドル(約568円)です。3回以上乗車すると元を取れるので、バスを多用する方は、ワンデーパスを購入しておくとお得です!
バスとは別に、ハワイにはトロリーが運行しています。4つあるトロリー路線のうち、ピンク・ラインのみ1日券5ドル(約758円)を販売しています。そのほかのトロリーは、全路線で使える1日券が大人25ドル(約3,792円)、子ども15ドル(約2,275円)で購入可能です。
食費
食費:1日1万円程度
日本と比べると、ハワイの食費は高めとなっています。もちろん、お店のランクやメニューによって料金は異なるものの、ハワイの外食費の目安は次のとおりです。
- ・朝食:1,500円程度
- ・昼食:2,000円程度
- ・夕食:5,000円程度
- ・カフェ:1,000円程度
上記の費用目安を見ると、食費は1日1万円は用意しておきたいところです。
なるべく食費を抑えたい方は、スーパーマーケットやコンビニを活用して、ホテルの部屋などで食べるのがおすすめ!レストランで食べるのに比べて、食費を抑えられます。
また、スーパーマーケットなどで食材を揃えて、コンドミニアムで自分で料理すると、かなり食費を節約できますよ♪
観光/オプショナルツアー代
観光/オプショナルツアー代:1日1~2万円程度
ハワイ旅行を楽しみたいのであれば、観光・オプショナルツアー代として、1日1~2万円程度の予算は確保しておきたいものです。
ハワイ旅行を充実させるには、オプショナルツアーに参加しておきたいところ。ツアー内容によるものの、オプショナルツアーは1回あたり1.5~5万円程度が費用目安です。ハワイで人気のオプショナルツアーと言えば、次の通りです。
- ・クアロア牧場 四輪バギー体験(2時間):23,632円~
- ・スカイダイビング:44,449円~
- ・アトランティス潜水艦ツアー:24,862円
- ・カイルア カヤック&シュノーケルツアー:16,167円~
- ・海釣り体験:13,554円~
※参照:VELTRA
※2023月11月14日時点
また、オプショナルツアーに参加する以外にも、ハワイには観光地を巡る楽しみがあります。ホノルル美術館(入館料:大人20ドル)やホノルル動物園(入場料:大人21ドル)、ワイキキ水族館(大人:12ドル)など、ハワイの有名な観光名所にも入場料が発生します。
予算と相談しつつ、できるだけ多くの観光名所に訪れてみてください!
お土産代
お土産:1万円程度
渡す相手の人数や購入する内容によるものの、1万円程度を予算として見ておくとよいでしょう。
ハワイには南国雑貨やナチュラルコスメ、バラマキ用のクッキーなど、さまざまなお土産が揃っています。ハワイのお土産を渡せば、喜ばれること間違いありません。
お土産代を抑えるのであれば、空港ではなく、スーパーマーケットやディスカウント・ショップで買うのがおすすめ!
「ホール・フーズ・マーケット」や「ターゲット」などで、安価でお土産が手に入ります。
海外旅行保険代
海外旅行保険:3,000円程度(4泊6日)
ハワイ旅行中、病気やケガによる費用、他人への賠償などで、思いもよらぬ多額のお金が突然必要になることがあります。そのため、ハワイ旅行期間中は海外旅行保険への加入が推奨されています。
4泊6日のハワイ旅行で海外旅行保険に加入する場合、費用は2,000~7,000円程度です。4泊6日で3,000円程度を目安に、海外旅行保険を探してみてください。
中には「海外旅行保険に入るのはもったいない」と思う方がいるかもしれませんが、実際に入院や損害の賠償などが発生すると、数十万~数千万円の多額の費用が突然必要になる恐れがあります。
3,000円程度で加入できるので、安全にハワイ旅行を楽しみたいのであれば、必ず海外旅行保険に入っておきましょう。
通信費
通信費:SIMカード→2,000~3,000円程度(6日間)、ポケットWi-Fi→600~900円程度(1日)、スマホキャリアの海外定額サービス→1,000円程度(1日)
日本のスマホをそのままハワイに持ち込み、海外向けの定額サービスなどを利用しないままローミングで通信すると、帰国後に高額請求されてしまいます。
ハワイのフリーWi-Fiだけを使えば、通信費を支払う必要はありません。ショッピングモールやカフェなどにフリーWi-Fiが設置されているので、積極的に使うとコストを抑えられます。
ただ、フリーWi-Fiだけに頼ると、それ以外の場所ではスマホの通信ができません。そこで、次のような方法で、現地でスマホを利用できます。
- ・ハワイでSIMカードを購入して利用する
- ・ポケットWi-Fiをレンタルする
- ・スマホキャリアの海外定額サービスなどを利用する
SIMカードやポケットWi-Fi、スマホキャリア海外定額サービスのそれぞれの費用目安は、次のとおりです。
SIMカード | 2,000~3,000円程度(6日間) |
ポケットWi-Fi | 600~900円程度(1日) |
スマホキャリアの海外定額サービス | 1,000円程度(1日) |
ハワイ対応のSIMカードは現地でも購入できますが、英語が苦手な方は事前に日本で購入しておくのがおすすめ。Amazonや楽天市場などで、滞在日数に応じて、ハワイ対応のSIMカードを購入できます。
ポケットWi-Fiをレンタルし、機器を通じて現地で通信する方法もあります。国内空港にはポケットWi-Fiを購入できるお店があるほか、Web上でレンタルして事前に自宅まで郵送してもらい、帰国時に同じく郵送で返却することも可能です。
SIMカードもポケットWi-Fiも面倒な方は、スマホキャリアの海外定額サービスなどを利用するのもおすすめです。事前に海外定額サービスを申請しておくことで、ハワイでローミング通信をONにしたままでも、サービス料金以上の通信費は請求されません。
ハワイ旅行の安い時期は10~11月
ハワイ旅行がもっとも安い時期は10~11月です。
ハワイ旅行で時期によって変動する費用は、主に「航空券代」と「ホテル代」の2つです。航空券代については、最安値だけを見ると、時期によって航空券代にそれほど差はありませんでした。
一方で、ホテル代については10~11月が安く、結果的にこの時期がもっとも安い結果となりました。
10~11月と言えば、ハワイの雨季に当たります。ただ、雨季と言っても1日中雨が降ることは少なく、南国特有の急なスコールが特徴的です。そのため、雨季でもハワイ旅行を十分楽しめます。
ハワイ旅行の費用が高くて行けない…という方にはグアムがおすすめ!
ハワイ旅行は、4泊6日で1人あたり最低でも26万円は必要です。また、現在のハワイは昔に比べて物価がかなり上がってきており、人によっては費用が高くて行けないという方もいるでしょう。
費用を抑えつつ海外旅行を楽しみたいという方には、同じアメリカンリゾートのグアムがおすすめです!ハワイに比べて、費用面などで優れた点がいくつかあります。
次から、ハワイと比較したグアムの魅力を3つ紹介します。
①グアムは3泊4日で15万円~旅行できる
© グアム政府観光局
実は、ハワイ旅行の「4泊6日」と、グアム旅行の「3泊4日」は、現地の滞在日数で見ると大差はありません。ハワイ旅行4泊6日でフリーな日は3日間であり、同じくグアムの3泊4日の現地滞在時間も3日間程度です。
ハワイ旅行4泊6日が26万円~なのに対し、グアム旅行3泊4日は15万円~旅行できます!
<グアム旅行費用の目安(1人あたり、3泊4日)>
航空券代 | 約9~16万円 |
ホテル代 | 約2~8万円 |
食事代 | 約3~8万円 |
お土産代、ツアー代、交通費など | 約1~5万円 |
1人あたり | 約15~37万円 |
まず、同じ現地滞在期間でも、グアムは3泊で済むため、ハワイよりも1泊分のホテル宿泊代を抑えられます。
さらに、グアムの物価はハワイの半分程度です。ハワイの物価は年々上昇しており、夕食でしっかりとした食事を取りたければ、最低でも1人5,000円は用意しておきたいところです。
一方グアムでは、10ドル(約1,500円)台で、パスタやピザ、サラダなど十分な食事を楽しめます。
▲2023年7月撮影。ハガニアにあるカリフォルニアピザキッチンのメニュー表。10ドル台で、1人では食べきれないような量のピザを注文できる。
さらに、グアムは自由貿易港のため、消費税もかかりません。このように、ハワイに比べて、圧倒的に費用を抑えられるのが、グアムの魅力です。
参考:グアム旅行の3泊4日モデルコースや予算を紹介!実際に渡航した筆者が解説♪
②約3時間半でグアムに行ける
© グアム政府観光局
ハワイまでの飛行機の時間は約7時間なのに対し、グアムまで約3時間半です。おおよそ半分の飛行時間でグアムまで旅行できるため、子連れや多忙な社会人にもおすすめの海外旅行先です。
小さな子どもを連れた方にとって、長時間のフライトはどうしても気疲れしてしまうもの。機内ではあまり移動もできず、ハワイ旅行では7時間以上も子どもの面倒を見ないと行けないので、自分の休息もままなりません。
一方グアム旅行であれば、わずか約3時間半という短いフライトのため、機内食を食べて映画を1~2本でも見ればあっと言う間にグアムに到着です!
後述する通り、時差も小さいため機内で無理に子どもを休ませる必要もなく、まさにグアムは子連れにぴったりのアメリカンリゾートです。
フライト時間が短いため、2泊3日~という短いスケジュールでも渡航可能で、3連休でもあればグアム旅行を楽しめます。多忙な社会人こそ、海外旅行にグアムを選ぶべきでしょう。
参考:グアムまでの飛行機の時間は約3時間半!空港ごとの飛行時間や料金など
③グアムとの時差はたったの1時間
© グアム政府観光局
ハワイと日本の時差は19時間もあり、ハワイ到着後、時差ぼけで倦怠感や不眠などの症状を引き起こしてしまう方もいます。ハワイに到着した初日から、満足に遊ぶことは難しいでしょう。
一方で、グアムと日本は南北に位置しているため、時差がたったの1時間です。時差がほとんどないため時差ぼけもなく、グアムは到着したその日から十分に楽しめます!
グアムから帰国した翌日に、時差ぼけによる疲れを残すこともありません。日本から約3時間半で行けることも相まって、グアムは日本人観光客から高い人気を誇っているのです。
参考:グアムと日本の時差はわずか1時間!標準時やフライト時間なども解説!
まとめ:お金をしっかり準備してハワイ旅行を楽しもう!
ハワイ旅行4泊6日の費用目安は、1人26万円~です。ある程度お金がかかる海外旅行先なので、前もってしっかり貯金してから、ハワイ旅行を楽しんでくださいね!
ハワイ旅行が高いという方には、3泊4日で15万円~楽しめるグアムもおすすめ!飛行時間が約3時間半で、時差がほとんどないため、子連れ家族や多忙な社会人におすすめの海外旅行先です。