GLAM Editorial

2024.02.05(Mon)

冬の乾燥は今年で終わり!薬剤師が教える乾燥肌対策とは?


冬になると、普段よりも乾燥して肌がかゆくなる方も多いのではないでしょうか。
乾燥する季節に覚えておきたいスキンケアの方法や適切な湿度など、セルフケアの方法を紹介します。

1. 冬に肌が乾燥してかゆくなる理由は?

冬は空気が乾燥するため、他の季節よりも肌から水分が奪われやすくなります。
さらに、寒くなると暖房器具を使うため余計に空気の乾燥が進み、肌から水分が奪われてバリア機能が低下します。

バリア機能が低下した肌は、わずかな刺激でもかゆみを感じてしまうようです。
かゆみは、肌に対する異物の刺激を脳が感知したときに生じる感覚です。

 

かゆみを知覚する神経は、通常は肌の奥深くに眠っていますが、肌のバリア機能が低下することによって皮膚の表面近くまで伸びてきます。
そのため、外部からの刺激に敏感になり、ちょっとした刺激でも「かゆい」と感じるでしょう。

 

また、気温が低いと血行不良になり、皮脂や汗の分泌量も低下します。
このような環境では、肌のバリア機能のひとつである皮脂膜が十分に形成されなくなるため、さらに肌が乾燥し、刺激に敏感になってしまいま。

 

2. かゆい乾燥肌にはどう対策すべき?

かゆい乾燥肌に対するセルフケア方法を4つ紹介します。

2-1. 入念なスキンケア

乾燥肌によるかゆみは、スキンケアによって軽減することがあります。
普段のお手入れの最後に、乳液やクリームのような油分が多いスキンケアアイテムを使い、水分を肌に閉じこめましょう。

 

また、汗にはかゆみを起こす物質が含まれているため、しっかり洗い流してください。
からだを洗う場合は、タオルで擦らずに石鹸やボディソープをしっかり泡立てることが大切です。

 

入浴する際は、38~40度のぬるま湯に入りましょう。
入浴後はボディクリームで、ひじ、ひざ、かかとといった乾燥しやすい部分をケアしてくださいね。

2-2. 暖房器具の使い方を変える

暖房器具の使い方を工夫することも重要です。
暖房器具としてエアコンを使う場合、エアコンの風が直接肌に当たると乾燥してしまいます。
風向きや座る位置を考えて、からだに直接風が当たらないようにしましょう。

2-3. 加湿器・濡れタオルで対策

空気の乾燥を防ぐためには、部屋の湿度は40~60%前後を維持しましょう。
湿度が低いと、肌の水分が乾燥した空気に奪われてしまいます。
加湿器や濡れタオルを使い、乾燥対策をしてくださいね。

2-4. かゆさが我慢できないなら冷やすのもおすすめ

乾燥肌によるかゆみは、かかずに我慢することが大切です。
ただし、どうしてもかゆさが我慢できないときもありますよね。

 

そういう場合は、保冷剤や冷たいシャワーを当ててかゆい部分を冷やしましょう。
冷やすと知覚神経の興奮を抑えられるので、かゆみも治まります。

3. 乾燥肌には漢方薬を服用しよう

乾燥肌によるかゆみには、漢方薬の服用によって体質改善を目指すのもおすすめです。
かゆみを伴う乾燥肌には「肌の炎症を抑える」「水分の循環をよくして肌に潤いを与える」「血流をよくして肌に栄養をいきわたらせる」といった観点で漢方薬を選びましょう。

<乾燥肌によるかゆみ対策におすすめの漢方薬>

・温清飲(うんせいいん):血流を整え、からだの熱を下げることで、乾燥した肌に栄養と潤いを与えます。肌の色つやが悪く、のぼせやすい方におすすめです。(※1)
・黄連解毒湯(おうれんげどくとう):からだの熱を取り去り、炎症を鎮めてかゆみを抑えます。のぼせ気味で顔色が赤く、イライラしやすい方におすすめです。(※2)

 

こうした漢方薬の服用で乾燥肌によるかゆみが改善することもありますが、体質や症状に最適な漢方薬を自分で選ぶのは難しいですよね。
そういった場合には、「あんしん漢方」のサービスがおすすめです。
スマホを使って漢方薬を購入できるので、寒くて外出したくないときでも便利に使えますよ。

 

あんしん漢方

4. 乾燥肌は早めに対策しよう!

肌が乾燥しているとメイクやファッションも楽しめず、日常生活が憂鬱になりがちですよね。
冬場はとくに乾燥しやすいですが、適切な対策をして少しでも乾燥を防いでいきましょう。

 

参考URL
(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ温清飲エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=9176
(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ黄連解毒湯エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=7938

 

 

<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。

「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方

 

 

 

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