GLAM Editorial

2024.08.30(Fri)

きっとみんな気になっている…日本初の内臓脂肪減少薬「アライ」はほんとうに効く? 油がそのまま排出されるってどういうこと?

 今、テレビCMSNSで話題になっている、内臓脂肪減少薬「アライ」をご存知ですか? “摂取した油がそのまま出てくる”という噂を聞いて、「何それ欲しい!」と思った人も多いのではないでしょうか。けれど、薬局で市販されているとはいえ、誰もが購入して服用できるわけではないのです。さらに、“油がそのまま(便と一緒に)出てくる”生活スタイルの実態についても気になるところ。

今回は、「アライ」で内臓脂肪が減るメカニズムと、実際にぽっちゃりOLが飲んでみた服用体験レポをお届けします。

 

■内臓脂肪が減る!!という奇跡はどういう仕組み?

 大正製薬が販売している内臓脂肪減少薬「アライ」は「腹部が太めな方」つまり腹囲(へその高さ)男性85cm以上、女性90cm以上の人向けの、内臓脂肪・腹囲の減少の効能を持つ薬です。

これまで、日本にはこのような薬は存在しなかったことから、今年48日に発売された際は、マスコミを大きく賑わせました。

 

アライの服用によって内臓脂肪や腹囲が減少するメカニズムを簡単にご説明しましょう。

 

内臓脂肪は、私たちが食事として摂取した油が、体内に取り込まれたときに、脂肪分解酵素であるリパーゼによって分解されて、吸収されます。言ってみれば、このリパーゼの働きのせいで、食べた油がご丁寧に“吸収されやすく”分解され、内臓脂肪として蓄積されてしまうというわけです。もちろん、一定の油は健康のためには不可欠なので、まったく吸収しないのが正義なわけではないのですが、油ものなどを頻繁に、たくさん食べてしまう人は、ちょっと必要量を超えてしまって、太ってしまうのですね。

 

アライに含まれる「オルリスタット」という成分こそがまさにこのお薬の有効成分で、これがリパーゼに結合することで、リパーゼが不活性化。するとリパーゼによる脂肪の分解を阻害されて、脂肪の一部は体内に吸収されずに、そのまま便として排出されるのです。

 

これが、一言でいえば、「脂っこいものを食べても吸収されずに便としてそのまま出してくれる」という画期的なメカニズムなわけです。

 

■「アライ」の購入・服用は誰でもできるわけではない!

 

脂っこいものが大好きで、お腹周りが気になる人なら、心ときめくメカニズムではないでしょうか。早速、服用してみたいと思うかもしれません。アライは医師の処方薬ではなく、薬局で買える薬です。でも、誰もが買えるわけではなく、次の購入・服用の条件があるのです。

 

  • 成人(18才以上)
  • 腹囲(へその高さ)男性85cm以上・女性90cm以上
  • 生活習慣改善の取り組み(食事・運動)を行っていること

 

これらの条件をすべて満たした上で、購入前1ヵ月間の生活習慣記録を、薬剤師に確認してもらわなければなりません。体重や体脂肪を定期的に測定して数値をつけ、また、日々の食事内容をメモすることが必要なのです。ただ、少なくとも1週間に1回、記録していればOKなので、ミニマムでは4日分の記録があれば購入は可能だそう。薬局で購入時に思い出して紙に書きだすことでもOKな場合も。

 

購入後も、服用3ヵ月前から服用中を通して、生活習慣の改善(食事・運動の改善)に取り組むことが条件となります。

 

生活習慣の記録など、なんだか大変なイメージがありますが、生活習慣の記録をLINEで行えるアライの専用アプリというのもあります。これを使えば記録も簡単にでき、記録のリマインドやグラフ化、服薬管理、体重・腹囲の記録から日々の生活習慣に役立つ情報も得られるので、活用すると実践しやすそう。

アライのLINEアプリ画面

 

 

■油漏れは本当に起きる? 試してみたら衝撃の結果が・・・・・!

 

購入と服用の条件を満たした上で、アライを無事に購入! 実際に腹囲90センチを超えるOL(30代女性)が試してみました。

 

気になるのが、「脂肪が便としてそのまま排出される」という事実。実はネット上ではこの油が排便時のみならず、普段の生活の中でもふいに漏れてしまうという声も多発していることから、真相を確かめるべく、試してみました! 確かに、薬局の薬剤師さんも、「生理用ナプキンや大人用おむつが、もし必要になったらまた相談してね~」とアドバイスをくれました。

 

1日目、3食の食事の時に、食べ始めに忘れずにアライを飲みました。

朝のメニューは鮭ごはん、前日の夕食のあまりのメンチカツ、玉ねぎとわかめのお味噌汁、冷ややっこ。昼は、アライの威力を試すといういい訳のもと、同僚とオフィスの近所のとんかつ屋さんで、ヒレカツ4切れとエビフライ、カキフライとごはん・お味噌汁・お漬物の定食、夜もまたまた、友人と韓国風居酒屋で、ビール2杯にマッコリ3杯のほか、食事は豚足、チーズタッカルビ(をお腹いっぱい)、甘辛の揚げてあるヤムニョンチキンを4ピース…とまあまあ脂ものオンパレードで飛ばしてみました。

 

翌朝…朝食(前日とさしてかわらず、メンチカツはなし)の後、ふだんは3日に1回程度にしかこない便意が・・・。

朝の出勤前からスッキリ! なわけですが、驚いたのがその便の“見た目”。

ふだんよりもするっといったなぁと思いつつ水面を見ると…噂にきいた“油浮き”が!!!

たくさんの油の膜が水面に浮いています。色は、赤い油膜、というかんじで、まさにそのまんま脂が出ているのがわかります。

 

その後も通常運転で、とはいえ、衝撃の油を見た後なので、なんとなく油ものを食べる際、「この揚げ物にはあれだけの油が潜んでいるのね・・・(そりゃあ太るなあ)」としげしげと食べ物を見つめながら食べるクセがついてきてしまったような?

しかし、薬剤師さんによると、アライを飲んでいるから安心して暴食! ではなく、これを飲むことをきっかけに、自分の食生活や脂質過多について振り返り、徐々にでも健康に気を付けていくというところが裏ゴールなんだそうですよ。

 

その後も3食、1週間ほど飲み続けてみましたが、世間で脅されていたような“便漏れ”現象は皆無でしたよ!

 

お腹まわりが太めな人しか購入できませんが、個人的にはすごく画期的で、頼れる薬だと思いました。こうやってヘルスケアって進化して、今まで不可能だったことが可能になるんだな、としみじみしてしまいました。

 

効果には個人差があると思いますが、個人的には、太っていて健康が気になる、けれど脂ものがなかなか控えられない・・・というタイプの方は、試してみてもよいのでは?と思いました!

 

ただ、健康的なスタイルの人のダイエット目的や、薬剤師さんへの相談なしの服用は絶対にやめてくださいね。

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