GLAM Editorial

2025.03.28(Fri)

知れば知るほど飲まなきゃ!と思うジャムゥのミラクルな体へのサポート (後編)


バリ島からスラマッ シアン(こんにちは)。 前編ではジャムゥの歴史や時代背景をお伝えしましたが、今回は実際にジャムゥ作りを体験できるところをご紹介します。飲めるところはあっても自分で作ってみるところはなかなかないですよね。

 

また、たくさんあるジャムゥの中でも最もポピュラーな3種類とその体へのサポート、最後はスパでお試しできる塗るジャムゥをご紹介!ジャムゥで身体の両側からキレイになりましょう。

ジャムゥ作りを気軽に体験!

ジンバランの崖の上に広がるラグジュアリーホテル&ヴィラ「アヤナリゾート」。このリゾート内にあるショッピングアーケードの一角にジャムゥ作りを体験できるショップがあります。そちらがこの「ジャムゥ&スパイス」。

 

バリナチュラルコスメのパイオニアである「ウタマスパイス」とジャムゥに特化した「ジャムゥバー」が一緒になった、バリ島でもここだけにしかないお店です。事前に予約しなくても大丈夫なので気軽に体験できます。

 

ジャムー&スパイス :https://www.ayana.com/ja/bali/experiences/jamu-spice/

 

 

 

ジャムゥ作り体験は4コースありますが、私はクニットアサム+トゥムラワッを選択。材料は至ってシンプルで、左:ウコン(クニット)、右:タマリンド(アサム)、真ん中:ジャワジンジャー(トゥムラワッ)の3つです。この3つを乳鉢と乳棒で潰し、フレンチプレスに入れてお湯を注ぎ、液を抽出するために5分ほど待ったらグラスに入れて出来上がりです。

 

あとはお好みで蜂蜜やヤシ砂糖などを加えます。漢方というと苦いまずいイメージもありますが、若干クセはあるものの全然飲める感じです。確かに不味かったらいくら身体にいいと言われても常飲するのは厳しいですものね。

 

 

そして、こちらのお店にはインスタントのジャムゥがたくさん売られていて興味津々です。特にオリジナルのジャムゥは、マンゴー味やオレンジ味、コーヒーブレンドなどいろいろ。試飲させてもらったのですが、漢方ということを忘れるほど美味しくてびっくり!一杯分ずつの小袋なので日本へのお土産にもいいですね。ホットでもアイスでもどちらでも大丈夫です。ちなみに私はマンゴー&ジンジャーを購入。南国果実マンゴーの香りが口の中に広がった後、生姜がピリッと登場します。

 

 

人気の基本ジャムゥ3選

ジャムゥとひとことで言っても多種多様。ジャムゥ生薬入門としておすすめなのはこちらの3つです。

 

1)クニットアサム
これまで何度も名前が登場していますが、ジャムゥの代表格といえばこちらです。日本でもクルクミンの作用が知られるウコンをメインにタマリンドとミックスしたジャムゥです。

 

体へのサポート:炎症を和らげる、鼓腸の緩和、吐き気を和らげる、月経痛の緩和、血糖値をコントロールするなど 月経痛を和らげるということで、若い女性によく飲まれるのも納得です。

 

2)ブラス クンチュール

クンチュールはバンウコンのことでショウガ科に属します。ブラスはお米のことで、風邪などの体調不良の時によく飲まれます。お米が入っているためまろやかな味わいで甘くすることで子供でも飲みやすくなり食欲増進につながります。また伝統療法として、お米とクンチュールを砕いてペースト状にし、額に塗布すると熱覚ましや頭痛緩和にもなるそうです。

 

体へのサポート:喉を温める、風邪を直すまたは風邪予防、食欲の増進、スタミナの強化、コレステロールを下げる、免疫力アップなど

 

3)アイル ジャへ 

ジャへとはインドネシア語でショウガのこと。アイルは水なので、日本でいうところの生姜湯ですね。一番簡単で日本でもすぐに実践できます。ご存知の通り、ショウガには身体を温める効果がありますから、それにより免疫力のアップにつながります。殺菌効果もありますので喉の痛みや風邪にも効果的です。

 

インドネシアでは、コピジャへという、コーヒーに生姜のスライスもしくは絞り汁を入れる飲み方があります。この場合は少し甘くして飲むのが美味しいかと。最初は「え?コーヒーにショウガ?」と思いましたが飲んでみると結構やみつきになりますよ。

 

最後はやっぱり外せない美容系。ジャムゥのボディスクラブとボディラップをご紹介します。 ジャムゥ作り体験ができるアヤナリゾートのスパでもメニューに取り入れられています。

 

ジャムゥのボディスクラブは「ルルール(Lulur)」といい、ジャワ王族に何世紀も伝わる伝統的なトリートメント。成分はウコン、米粉、サンダルウッドなどです。王家の女性が嫁ぐ前にこのルルールで肌をすべすべに整えたそうです。 

 

 

ボディラップの「ボレ(Boreh)」はバリ島生まれ。元々は田植え作業で冷たくなった足を温めるために生まれたトリートメントです。クローブ、ショウガ、シナモンなど身体を温める効果のある原料が使われペースト状にして塗布することで血行を促進します。

 

いかがでしたか?千年以上の実績に培われた伝統療法ジャムゥ。せっかくバリに来たならぜひ試してみてくださいね。

 

執筆者

岡田美和

バリ島に住んで26年。バリ島発行のHISフリーペーパー「バリフリーク」編集部員を11年勤めた後、2011年に独立しデザイン会社「MIMO Creation」を立ち上げる。バリ島旅行関係の記事、情報など発信し、旅行社のガイドブック作成なども手がけている。

https://www.glam.jp/authors/miwa_okada/

バリ島に住んで26年。バリ島発行のHISフリーペーパー「バリフリーク」編集部員を11年勤めた後、2011年に独立しデザイン会社「MIMO Creation」を立ち上げる。バリ島旅行関係の記事、情報など発信し、旅行社のガイドブック作成なども手がけている。

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