人気ファストファッションブランド「H&M」とコラボしたアイテムが来月発売される米ファッションデザイナーのアレキサンダー・ワン(Alexander Wang)。仏ファッションブランド「バレンシアガ(Balenciaga)」のクリエイティブディレクターも務める人気デザイナーである彼だが、手掛けたアイテムを低価格で提供できるのは自分の才能に決して自惚れていない証拠だろう。
そんな彼は「ファッションセンスは生まれ持ったもの」という考えを認めていないという。
「生まれつきファッションセンスに恵まれている人もいるけれど、育った環境や付き合う人たちに影響を受ける人も多い」と、アレキサンダーは英Stylist誌で語った。「若い頃にゴス系やプレップファッションにハマった時期を経て、センスを磨いた人を僕はたくさん知っているよ。音楽の影響も大きい。音楽は僕のファッションの原点だったんだ。」
90年代に青春時代を過ごしたアレキサンダーは、米R&Bシンガーのローリン・ヒル(Lauryn Hill)の大ファンであり、彼女独自のファッションも好んでいた。なかでも1999年のグラミー賞授賞式で着用していた黒のTシャツとふんわり広がった夜会服風のスカートを絶賛している。
バレンシアガの元デザイナー、ニコラ・ゲスキエール(Nicolas Ghesquière)の後任として、2012年11月に同ブランドのクリエイティブディレクターに就任したアレキサンダー。今年6月に自身初となるフレグランス「B バレンシアガ」を手掛けることが発表され、ついに今月店頭に並んだ。
「前からずっと香水はやってみたいと思っていた。バレンシアガと契約して即やりたい最初のプロジェクトの1つにしていたんだ。香水製作はとても面白いものだったよ。最初はイメージから始まって最後にはすごく専門的な話になる。でもそのプロセスがあって、非常に個性的な香りを創り上げることが出来たよ」と、アレキサンダーは笑顔で語った。
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