米TVドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズに出演している英出身の女優、ナタリー・ドーマー(Natalie Dormer, 32)は、全米で大ヒットとなった映画『ハンガー・ゲーム』に出演したことについて、自分の口元を心配することから解放された映画だった、と語った。
今月21日に全米公開となった『ハンガー・ゲーム:モッキングジェイ Part1(原題)』では、端役で出演となったナタリーだが、来年公開予定のシリーズ最終章にも出演することになっている。
ナタリーは自前の美しいブロンドのロングヘアを一部刈り上げる程、この役に全力投球した。 彼女はいつも、我を忘れるように役に入り込むことに、喜びを感じているのだ。
「映画を見に行くのって、現実逃避するためでもあるでしょ、誰でもすてきなものを見たいと期待している、それはあたりまえだと思う。でも若い女の子や男の子たちは、美しいスターに近づこうと、せっかくの自分の本来の姿を見失っているわ。現実はそうじゃないということが、正しくは伝わっていないからね。」
ナタリーは、英ファッションライフスタイル誌 Stylist のインタビューでこう語っている。
「間もなく公開される映画についてだけど。『ハンガー・ゲーム』は私にとって、とても自由な気持ちにさせてくれた映画なの。だって、ほとんどメークをしない状態で、汚れた所を走り回るのよ。それってつまり、いままでとは反対の自分を表現する冒険みたいでしょ、歯がきれいに見えているかしら?なんて心配はいらないのよ。」
ナタリーは、笑うと口角が片方だけつり上がった歪んだ笑顔がなんとも個性的な女優である。以前、それが偉そうにあざ笑っているかのように見えると自分でも分かっているの、と自虐ネタ的に話していたが、運よく、その個性を愛おしむことを学ぶことができたのである。
「私と同じように、他人と自分を比べたりして、もう周りからのプレッシャーを感じることなんてないわよ。」
歳を重ねることについての対談中、ナタリーはこう語った。
「最終的には、自分を受け入れることになるの。そうなり始めたら、すてきなことだわ。私はこの世界で自分の居場所を見つけることと、自分に自信が持てるようになったことに関しては、遅咲きだわ、でも神様はいるのよ、それってとても素晴らしいことだと思わない?」
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