90年代の米人気TVドラマ「フレンズ」のフィービー役で知られる女優のリサ・クドロー(Lisa Kudrow)が、ソニー・ピクチャーズの幹部に苦言を呈している。
ソニー・ピクチャーズは先月、サイバー攻撃によって従業員のメールが流出するハッキング被害に遭ったが、その中には同社の幹部のメッセージが数多く含まれていた。
リサはメールの守秘義務がリークによって危険にさらされる意識が幹部になかったことで驚きを隠せないようだ。
「放送されてほしくないことはメールに書かないのを、なぜ私が知っていると思う? なぜ私が? みんなは誰からアドバイスされているの?」と彼女はニュースサイト「Huffington Post」のオンライン放送「HuffPost Live」とのインタビューで質問した。「(メールに)『これは送信者と受信者の間に限られた秘密の情報です』と何度書いていたとしても関係ない。一切のルールがないことを、どうして私たちは知らないままなの? すべては放送され、公開されているというのに。私が理解できないのは、まさにその点だわ」
流出したメールをめぐっては、厄介な議論が巻き起こっている。コロンビア・ピクチャーズで商務・経営部門を統括するアンドリュー・ガンパート(Andrew Gumpert)は、ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントのエイミー・パスカル(Amy Pascal)共同会長に対し、ジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence)は『アメリカン・ハッスル』の男性共演者よりも出演料が少ないことを認めている。また人種問題でもトラブルとなり、プロデューサーのスコット・ルーディン(Scott Rudin)はバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が好きそうな映画についてジョークを飛ばし、奴隷制を扱った映画のタイトルを列挙。また別のメールでは、アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)のことを「甘やかされたガキ」と呼んでいる。
リサはこうした状況にショックを受けるあまり、どんな立場でいればいいのか分からないようだ。
「もうほとんど何も意見が持てないわ」とリサはジョークを飛ばした。
そんなリサはコメディシリーズでTV界に復帰。2015年に放映される新作コメディ「Angie Tribeca」ではラシダ・ジョーンズ(Rashida Jones)と共演している。
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