今週開幕したミラノのファッションウィーク。60年以上も同FWに参加してきた地元北イタリアの有力老舗ファッションブランド、「マックスマーラ」(Max Mara)の2015年秋冬コレクションは、マリリン・モンローにもインスピレーションを受けた、レトロ感が美しいものだった。
人気絶頂のモデル、ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)が、現代のマリリンよろしくオーバーサイズのキャメルコートに身を包みキャットウォークを歩く。コートを身体に抱きしめるようにして歩くジジだが、コートの下に見え隠れするのは同じくキャメル色のドレス。コレクション全体を通して、濃淡様々なキャメル色が目立ち、その他にライトブルー、ターコイズブルー、グレイ、白といった色合いが目立った。
「贅沢な生地が、太陽を受けて輝くかのように。#FWコレクションは懐かしく、しかし新鮮」と、同ブランドはツイッターでコレクションのことをそう表現している。
ドレスの裾は膝のすぐ下までというのが基調で、特にペンシルスカートがレトロ感をはっきり主張していた。ふわりとした生地だがタイトなセーターも登場し、モデルにキャッツアイ型の読書メガネを掛けさせた演出もあって、いよいよヴィンテージ感を高めていた。たとえば、ひとりのモデルは、贅沢感豊かなキルトスカートに薄手なセーターとの組み合わせで、これもメガネを掛けて登場。服と合わせたアクアグリーン色のラウンドトゥ(丸つま先)のフラットシューズで、このルックはまとめられていた。
女性らしい曲線を強調するグラマラスな服と並び、よりマスキュランなデザインにカットされている服もあったが、それらもしっかりフェミナンな捻りが十分利かされているものだった。
別のモデルは、クリーム色のペンシルスカートの上に、煌めく淡いゴールドのスポーティなキルトセーターに対して足元はブローグシューズでルックを決めていた。
「マリリン・モンローがプライベートな時間に好んだ私服ワードローブにインスピレーションを受けて、クラシックなメンズウェアも#FW15に形を変えて蘇る」と、マックスマーラはツイッターで写真に添えてこれを解説していた。
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