今週開催されているパリのファッションウィーク。3月4日には、仏デザイナー、クリストロフ・ルメール(Christophe Lemaire)率いる「ルメール」のショーが開催。
グレイ、白っぽいベージュ、ネイビーなど、控えめの色彩に抑えたアウターやカウネックジャンパー、身体の線に合わせたパンツなどが、シンプルなシックさを強調しており、ファッションセンスも持ち合わせた、いかにも仕事の出来そうなビジネスウーマンの通勤着を考えるとこのようなものかという印象が強かった。
ひとりのモデルは、全体をダークブルーで統一し、大き目のオーバーコートにパンプス、手袋も同色で合わせる装いでランウェイに登場。
他には、身体にぴったり合わせたヌード色のセーターの裾を、ウールの長いラップコートに押し込んで、スマートなレザーブーツで決めるというルックも。
また、白いシャツの上にカーキ色のカウネックジャンパーを重ね、これにグレイ色のプリーツのパンツを合わせたスタイルも、オフィスやビジネスシーンでも活躍しそうな組み合わせであった。
下はパンツよりもドレス派という方々には、横幅のあるストラップがついたグレイのフロックコートを上に、足元は同色で少しこれより淡い色目のアンクルストラップというアンサンブルも。これは、腹部に回すレザーベルトがウエストのシルエットをスマートに締めていた。他には、ネックラインの低い、ゆったりとしたドレスをクリーム色のTシャツの上に配した組み合わせもあった。
ポンチョもこの日のコレクションでは見られ、織りのキメが細かそうな一品をクリーム色のドレスの上に纏ったモデルさんがいた一方、グレイのパンツスーツの上にこちらは厚めのポンチョというルックでキャットウォークに登場するモデルも。
ショーを歩いたモデルたちのメイクも、働く女性たちが普段選択しそうな機能的でシンプルなものが多く。ヘアスタイルも、多くは低めポニーテールやサイドパート、あるいはただアップに髪をさっぱりとまとめていた。
「ユニクロ」と組んで新しいラインを立ち上げることを、今週前半デザインパートナーのサラ=リン・トラン(Sarah-Linh Tran)と一緒に明らかにしたクリストロフ。今回のショーで見られた方向性が、いずれユニクロの店頭に並ぶその新ラインにも反映されるのか注目だ。
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