米タレントでトーク番組の司会でも知られるエレン・デジェネレス(Ellen DeGeneres)が、イタリアの高級ブランド、ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)のデザイナーのコメントを「無知」だと批判した。
共同デザイナーのステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)と設立したD&Gを経営するドメニコ・ドルチェ(Domenico Dolce)は先日、雑誌インタビューで、体外授精などの人工授精法で生まれる「人工的な」子どもたちは支持できないと発言した。
同性婚のパートナーで女優のポーシャ・デ・ロッシ(Portia de Rossi)と共に2015年度GLAAD(中傷と戦うゲイとレズビアンの同盟)メディア賞授賞式に出席したエレンは、今回の論争について口を開いた。
「無知という言葉を使います。これは同性夫婦にとどまらず、子どもをほしがっているたくさんの人たちにも関わることだから」とコメディエンヌとしても活躍するエレンは米エンターテイメント情報番組「Extra」に語っている。「代理母を使う人たちも大勢いるし、子どもをつくれない理由は人それぞれ。これほど無知な人がいるなんて驚きだし、よりによってどうしてこんなときに、とも思います」
ドメニコのコメントにがくぜんとしたエレンは、D&Gへの支持を完全にやめたとも語った。近いうちにエレンが再び同ブランドのファッションに身を包むことはなさそうだ。
「あんなにひどいことを言う人を、どうやって支持しろと言うの?」とエレンはインタビューで指摘した。
代理母出産で2男をさずかった英大物歌手のエルトン・ジョン(Sir Elton John)は、D&Gの発言を最初に批判した人物の1人だ。しかし先週末、同じくGLAADメディア賞授賞式に出席した女優のゾーイ・サルダナ(Zoe Saldana)は、今回の問題について全く違う見解を持っている。同ブランドをボイコットしても意味がないと考えるからだ。
「いいえ! 全然そんなことない。ファッションのチョイスに影響が出るなんて、一番バカげたことだわ」とゾーイは授賞式の会場で米エンターテイメント情報番組「E! News」に語っている。「誰でも自分の意見を言えて当然。でも自分だったら、あれほど個人的なことを、あれほど大々的に言うことはしない」
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