英映画監督のサム・テイラー=ジョンソン(Sam Taylor-Johnson)が、大ヒット作『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』シリーズから降板したことが分かった。
サムはE.L.ジェイムズ(E.L. James)による官能小説を原作とし、ダコタ・ジョンソン(Dakota Johnson)とジェイミー・ドーナン(Jamie Dornan)が主演した劇場版でメガホンをとった。しかし彼女は25日、続編の『Fifty Shades Darker(原題)』と第3作『Fifty Shades Freed(原題)』では監督として現場には戻らないことを明言した。
「『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を監督できたことは、強烈で最高の冒険であり、とても感謝しています。ユニバーサルには感謝の気持ちでいっぱいです」と彼女はDeadlineに寄せた声明でコメントしている。「キャストとプロデューサー、スタッフ、何よりダコタとジェイミーとは、親密で持続的な関係を築くことができました。続編の監督として復帰することはありませんが、第2、第3作でエキサイティングな挑戦をする人には、成功を願わずにはいられません」
サムは以前、原作者のE.L.との仕事上の関係について心境を語ったことがある。映画版では彼女と多くの側面で何度も意見が合わなかったと明かした。
「わたしたちはしょっちゅう衝突して、何らかの解決策を得るために話し合いを続けなければならなかった」とサムは米Hollywood Reporter誌に話している。「言い出すのは彼女のほうで、やりにくかった。大変だった。でもやり遂げることができた。お互いに大変な生みの苦しみを味わったと思う」
またサムは同誌とのインタビューで、E.L.は映画制作のプロセスで「とても率直に意見」していたともつけ加えた。
E.L.のリクエストはサムにとって意味をなさないものも多々あったようだ。
「E.L.の主張をコントロールするのは、本当に大変だった。『クレイジー』という言葉は使いたくないが、直情的な本能だった」とある関係者は同誌で明かした。
シリーズ第2作『Fifty Shades Darker』は2017年、第3作『Fifty Shades Freed』は2018年の公開が予定されている。
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