俳優のライアン・レイノルズ(Ryan Reynolds, 38)が、マーベルコミックのヒーロー、デッドプールを主役にした映画は『X-MEN』シリーズのような大予算作品にはならないと明かした。
ライアンは『X-MEN』シリーズのスピンオフ作品となる『Deadpool(原題)』で主役のミュータントを演じる。しかし、もっと有名なマーベルの仲間たちを主人公にした作品と同じようなスケールの大きいものにはならないと認めた。
「大規模な予算で作られるX-MEN作品のようにはならない」とライアンは英The Independent紙とのインタビューで語っている。「かなり小規模な作品だ。あのキャラクターを他のコミック原作映画に組み込むのはかなり困難だ。何しろ、自分がコミックの主人公だという自覚がある。ウルヴァリンと会ったら、ヒュー・ジャックマン(Hugh Jackman)として扱うだろう。そうした要素を持たない別世界の中でメタ世界を創り出すのは難しい」
ライアンは同作の撮影のため、カナダのバンクーバーに拠点を移す。引っ越しに同行するのは妻で女優のブレイク・ライブリー(Blake Lively)と、先日誕生したばかりの愛娘ジェームズ(James)ちゃんだ。
「家族は一緒にいるものだ。だからみんなで引っ越すよ」とライアンがつけ加えた。「でもみんな気分が高揚している。冒険の一部なんだ」
コメディ映画『Van Wilder(原題)』やスーパーヒーロー映画『グリーン・ランタン』などに出演してきたライアンはここ数年、キャリアで新境地を開き、ナチスに接収された美術作品を取り戻す最新作『Woman in Gold(原題)』ではヘレン・ミレン(Helen Mirren)との共演も果たした。
「演技派」として着実に知られるようになってきたライアンだが、今の状況には満足しているようだ。
「役者として仕事ができ、好きなことでお金を稼いでいるなら、それ自体がサクセスストーリーだよ」とライアン。「この仕事のおかげで、鼻持ちならないようなすばらしい人生を送っているという自覚はある。好きなことを仕事にできているからね」
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