今年のグラミー賞で最多4冠に輝いた英歌手のサム・スミス(Sam Smith, 22)が、オーストラリアでのツアーをキャンセルした。
サムは4月28日、前日に続いてシドニーでコンサートを行う予定だった。しかしステージに立つ直前にドクターストップがかかったと発表された。
「オーストラリアツアーをキャンセルせざるをえないとファンに伝えることに、深く、深く悲しんでいます。しばらく前からノドの疲労に悩まされていて、昨夜シドニーで声帯に軽い出血が発見されました」とサムは興行会社のフロンティア・ツアーリングが発表した声明でコメントしている。
サムは症状の悪化を避けるため、休養するほか選択肢はない。コンサートのキャンセルに加え、豪TV Week誌主催の第57回ロジー賞授賞式への参加も見送っている。
「医師からは声帯が治るまで完全に休養すべきだと言われました。そうしなかった場合、復帰まで長い時間がかかることになります。チケットを買ってくれたみなさん、本当に申し訳ありません。心からそう思っていますし、心がつぶれるような気持ちです」とサムはつけ加えた。
サムの声明はフロンティア・ツアーリングの公式サイトに掲載され、12月のコンサートの予定も明かされている。キャンセルされたコンサートのチケットを買った人たちは、12月のコンサートで先買権が与えられる。
これまでのところ、2015年はサムにとって最高の年となっている。グラミー賞では「ステイ・ウィズ・ミー ~そばにいてほしい」での年間最優秀レコードを含む4部門を制覇したほか、英音楽の祭典「ブリット・アワード」(BRIT Awards)でも2部門で受賞。さらにビルボード・ミュージック・アワードでは13部門、英国とアイルランドの優れたミュージシャンに贈られるアイヴァー・ノヴェロ賞でも1部門でノミネートされている。
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