GLAM Editorial

2015.08.20(Thu)

タチアナ・マスラニー、口ひげのワックス脱毛なんて、わざわざしない!

タチアナ・マスラニー

荻上直子監督作品『トイレット』でも知られるカナダ出身の女優タチアナ・マスラニー(Tatiana Maslany)は、2013年から放映が始まったTVシリーズ『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』でブレーク中、今年はエミー賞主演女優部門にもノミネートされている。

タチアナが演じる主人公は、同じ顔を持つクローンが世界中にたくさんいるという設定だけに、それぞれのクローンを演じるにあたって、見た目を変えることを要求される役柄だ。女優としてメークや髪型をそれに合わせせるのは当然だが、タチアナは意味のない要求は断固拒否するという。

「わき毛を剃れとか、口ひげをワックス脱毛しろとか、言われたことがあるけれど、断ったことがあるわ!」とPeople誌に対して語ったタチアナ。

「役を演じる上で必要な意味があるならするけれどね。政治的になっても得ることがない場合もある。自分の政治的な価値観から、演じる役を切り離して臨まないといけない時はね」

『オーファン・ブラック』での好演と凛とした容姿により人気が上昇し、既に出演映画2作の公開を控えているタチアナだが、映画産業における女優たちのルックスに関する苦闘は身に染みてよく分かるものの、役柄を得るために若い容貌を保たなければいけないというプレッシャーは完全無視しているという。

「ボトックスとかその類は全然興味がない。わたしが女優になったのは、ジーナ・ローランズ(Gena Rowlands)に憧れてのこと。彼女は80歳代だけれど、まだ女優を続けられているわ」

撮影セットでの女性蔑視は、重々体験済みのタチアナ。セクハラを受けて抗議したら、「それについては口をつぐんでくれ」と言われたこともあるという。また女優の衣装が、時にシーンにとってまったく無意味なことが多いのも、彼女はため息をついて批判する。

「これって、しょっちゅうよね。家族の死を悲しんでいる場面なのに、露出度の高い服を着せて、腹部をさらした恰好させたりしようとするのだから。『彼女のおへそがちゃんと見えるようにしろ』とか言っちゃって、情けないわよね」

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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