「自分がそうしたいと思えば、どんな出会いもご縁につながる」
――舞台からテレビへ、一つの出会いが開いた女優としての新しい道。
当時の心境はどんなものだったのでしょう?
最初は大変でしたね。けど、名前も知られていない私を営業してまわるマネージャーのほうが大変だったと思います。私の場合、テレビの仕事をはじめたのが遅かったし、そんなにすぐ上手くいくはずがないと思っていたので、仕事がない時期でもわりと楽しめた気はします。そして、仕事が決まったり決まらなかったり、その苦楽を同じタイミングで、同じ温度で楽しめるマネージャーというパートナーがいたことはすごくよかったなって思います。彼女がいないと、今の私はいないので。そういう方に出会えたという意味では、今まで私が生きてきたこの生き方も、なまじダメでもなかったのかなって思えます。
――仕事をする上で、一番気をつけていることは何ですか?
何ごとも楽しむっていうことですね。
辛い顔してやっていたら、きっと誰も感動してくれないでしょうから。時には、これはどうなの? っていう仕事も正直あります。けど、それも自分の考え方次第で楽しく変えられると思うんです。だからそういうふうに気持ちを転換していくということは常に意識しています。あとは、自分に嘘はつかないこと。そのためにも、気持ちを取り繕うのではなく、心から楽しめるように気持ちを持っていくということは常に気をつけています。そうしないと絶対にしんどいので。
――何ごとも楽しむこと。そして、自分に嘘をつかないこと。
そうあるために、吉田羊さんがしている気持ちの切り替え方とは?
落ちるときはとことん落ちます。人に会えないぐらい、もうそのことだけ考えて、どうしようもないってところまで考えて考えて、底を見て、そして上がる。自分に嘘はつかずに、落ちてる自分を受け入れるんです。すると不思議とそういうときに限って、お誘いが来るんですよね。飲みに行かない? 遊びに行かない? って。そして、今は出たくないってときこそ出たほうが、新しい世界が開ける気がします。自分でも思いもよらなかった言葉をもらえたり、新しい景色が見えたりするものなんですよね。自分が悩んでいることがちっぽけだなって思えてくるんです。だから、そういうタイミングできたお誘いはなるべく断らないようにしています。
――ほかに、普段から心がけていることはありますか?
人を愛そうとは思っています。
嫌なことがあると人を否定したり、人のせいにしたりしがちじゃないですか。けど、そんなときこそ心を閉ざさず、この人に会ったのには意味があるんだ、いまの自分に必要な人だから与えられているんだって思うようにすると、嫌な人でも愛せるようになるというか、自分の人生に必要な人だったんだって思えるんです。そうすると、結果自分も楽なんですよね。人を否定し続けるエネルギーのほうが体力も消耗するので。だったら、その人を受け入れ、いいところを見つけたほうが自分も楽なので。これは親に教えてもらったことでもあります。
――とらえ方一つで、すべてに意味を持たせることができると語る彼女が、
大切にしている言葉とは。
「ご縁」と「感謝」です。
今の私があるのは、本当にご縁のおかげなので、私、自分をご縁女優って呼んでるんです(笑)。今のマネージャーさんしかり、本当にご縁だけで女優としてこれまでやってこれたので、それは今後も大事にしていきたいと思っています。自分がそうしたいと思えば、どんな出会いもご縁につながりますから。そして、それに感謝すること。すべてにおいて感謝していけば、また引き寄せられていいご縁がやってくるのかなって気がします。
――そんな吉田羊さんが、いま一番幸せを感じる瞬間は?
やっぱりお仕事してるときかな。
本当に好きな脚本と演出家さんに出会えて、その現場で、このシーンをああしようこうしようってディスカッションするのが本当に楽しいです。それが一番幸せですね。今回の『HERO』も、木村拓哉さんを中心に、現場でどんどん演出のアイデアが出されて、本当に楽しい現場でした。怖がらずに芝居合戦ができたんです。共演者みんなで話しても、幸せな現場だったという話になりますね。現場の自分たちが自己満足するだけじゃなく、視聴率として、その評価が現れるのは本当にうれしいこと。そういう現場って本当に貴重ですからね。
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当時の心境はどんなものだったのでしょう?
最初は大変でしたね。けど、名前も知られていない私を営業してまわるマネージャーのほうが大変だったと思います。私の場合、テレビの仕事をはじめたのが遅かったし、そんなにすぐ上手くいくはずがないと思っていたので、仕事がない時期でもわりと楽しめた気はします。そして、仕事が決まったり決まらなかったり、その苦楽を同じタイミングで、同じ温度で楽しめるマネージャーというパートナーがいたことはすごくよかったなって思います。彼女がいないと、今の私はいないので。そういう方に出会えたという意味では、今まで私が生きてきたこの生き方も、なまじダメでもなかったのかなって思えます。
――仕事をする上で、一番気をつけていることは何ですか?
何ごとも楽しむっていうことですね。
辛い顔してやっていたら、きっと誰も感動してくれないでしょうから。時には、これはどうなの? っていう仕事も正直あります。けど、それも自分の考え方次第で楽しく変えられると思うんです。だからそういうふうに気持ちを転換していくということは常に意識しています。あとは、自分に嘘はつかないこと。そのためにも、気持ちを取り繕うのではなく、心から楽しめるように気持ちを持っていくということは常に気をつけています。そうしないと絶対にしんどいので。
――何ごとも楽しむこと。そして、自分に嘘をつかないこと。
そうあるために、吉田羊さんがしている気持ちの切り替え方とは?
落ちるときはとことん落ちます。人に会えないぐらい、もうそのことだけ考えて、どうしようもないってところまで考えて考えて、底を見て、そして上がる。自分に嘘はつかずに、落ちてる自分を受け入れるんです。すると不思議とそういうときに限って、お誘いが来るんですよね。飲みに行かない? 遊びに行かない? って。そして、今は出たくないってときこそ出たほうが、新しい世界が開ける気がします。自分でも思いもよらなかった言葉をもらえたり、新しい景色が見えたりするものなんですよね。自分が悩んでいることがちっぽけだなって思えてくるんです。だから、そういうタイミングできたお誘いはなるべく断らないようにしています。
――ほかに、普段から心がけていることはありますか?
人を愛そうとは思っています。
嫌なことがあると人を否定したり、人のせいにしたりしがちじゃないですか。けど、そんなときこそ心を閉ざさず、この人に会ったのには意味があるんだ、いまの自分に必要な人だから与えられているんだって思うようにすると、嫌な人でも愛せるようになるというか、自分の人生に必要な人だったんだって思えるんです。そうすると、結果自分も楽なんですよね。人を否定し続けるエネルギーのほうが体力も消耗するので。だったら、その人を受け入れ、いいところを見つけたほうが自分も楽なので。これは親に教えてもらったことでもあります。
――とらえ方一つで、すべてに意味を持たせることができると語る彼女が、
大切にしている言葉とは。
「ご縁」と「感謝」です。
今の私があるのは、本当にご縁のおかげなので、私、自分をご縁女優って呼んでるんです(笑)。今のマネージャーさんしかり、本当にご縁だけで女優としてこれまでやってこれたので、それは今後も大事にしていきたいと思っています。自分がそうしたいと思えば、どんな出会いもご縁につながりますから。そして、それに感謝すること。すべてにおいて感謝していけば、また引き寄せられていいご縁がやってくるのかなって気がします。
――そんな吉田羊さんが、いま一番幸せを感じる瞬間は?
やっぱりお仕事してるときかな。
本当に好きな脚本と演出家さんに出会えて、その現場で、このシーンをああしようこうしようってディスカッションするのが本当に楽しいです。それが一番幸せですね。今回の『HERO』も、木村拓哉さんを中心に、現場でどんどん演出のアイデアが出されて、本当に楽しい現場でした。怖がらずに芝居合戦ができたんです。共演者みんなで話しても、幸せな現場だったという話になりますね。現場の自分たちが自己満足するだけじゃなく、視聴率として、その評価が現れるのは本当にうれしいこと。そういう現場って本当に貴重ですからね。
Page1「初舞台でのカーテンコールのライトの熱い感覚が未だに残っています」 >>
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photo/Masato Moriyama styling/Masaaki Mitsuzono hair&make/Tomonori Maruyama(La Donna) text/Shizuka Horikawa
コート 234,000円 ニット 83,000円 シャツ 59,000円 パンツ 136,000円(すべてヌメロ ヴェントゥーノ/イザ TEL. 0120-135-015)ブーティー126,000円(ジミー チュウ/ジミー チュウ TEL. 03-5413-1150)