GLAM Editorial

2025.03.17(Mon)

【取材レポ】2025年大阪・関西万博目前!サウジアラビアの伝統文化を大阪難波で一足先に体験してきました!

 

2025年4月13日より開幕する大阪・関西万博では、日本で行われた国際博覧会としては最大数となる158カ国・地域、9国際機関が参加します。なかでも2番目に大きなパビリオンを出展するサウジアラビアでは、一足先に文化や歴史に触れられる無料イベント「サウジ・ツアーズ・ジャパン」を全国7都市で開催しています。

 

今回は、大阪・南海ばんば駅前で行われた「サウジ・ツアーズ・ジャパン」に参加し、グルメ・ファッション・音楽などサウジアラビアの魅力をたっぷり堪能してきました。

コーヒーとデーツでサウジアラビアのおもてなしを体験

 

今回のイベントでは、サウジアラビアから取り寄せたコーヒーと、世界3位の生産量を誇るデーツ(ナツメヤシ)が無料で振る舞われました。サウジアラビアの伝統的な作法として、コーヒーにデーツを添えて客人をもてなすそうです。

 

日本と同様に、サウジアラビアでも自宅や職場で日常的にコーヒーが飲まれており、その消費量は年々増え続けているとの事です。

 

 

サウジアラビアは5つの地域にわかれていますが、地域ごとにコーヒーの焙煎方法も異なります。コーヒー豆のほか、ショウガ科の植物の実から作られるスパイス「カルダモン」、アヤメ科サフラン属の香辛料「サフラン」などを入れて作るのが大きな特徴です。今回のイベントでは、5種類すべてのコーヒーが提供されていました。

 

 

実際に頂いてみると、想像していた「コーヒー」の味がしないことに驚き!日本や欧米で親しまれているコーヒーとは色も香りもまったく異なります。琥珀色のサウジコーヒーはとてもスパイシーで、薬膳茶のような味わい。

 

 

一緒にいただいたデーツ(ナツメヤシの実)はほんのり甘く、コーヒーの苦みとよく合います。サウジアラビアはデーツの主要な生産国で、世界第3位の生産量を誇ります。デーツは栄養価が高く、砂漠の国では自然の恵みとして重宝されているそうです。

 

フードブースには長蛇の列ができており、サウジアラビアの食文化を楽しむ人々で賑わっていました。

 

伝統的な焼き菓子ケレージャのライブクッキング

 

今回のイベントでは、サウジアラビアの郷土菓子「ケレージャ」のライブクッキングと試食も行われ、サウジアラビアの友人宅に招かれたような気分に。ケレージャは伝統的なお菓子で、祝祭などの特別な場面でよく提供されるそうです。

 

 

ケレージャは小麦やデーツ、スパイス、バターなどで作られます。おもてなしの場面で、サウジコーヒーと一緒に提供されることもあるのだとか。

 

 

また、コーヒーと同じくケレージャにも地域性があり、微妙なバリエーションがあります。ケレージャはふんわりした食感で、甘くて香ばしい味わいが印象的でした。

 

伝統衣装で記念撮影ができるフォトブース

 

伝統衣装を身にまとって記念撮影ができる、フォトブースも用意されていました。ここでは、サウジアラビアの方々が家族との時間を過ごしたり、客人をもてなしたりする「マジリス」という部屋が再現されています。

 

 

フォトブースでは、繊細な刺繍や宝石などが施された衣装が多数用意され、子どもから大人まで多くの人が記念撮影を楽しんでいました。

 

伝統楽器を使った音楽パフォーマンス

 

ステージでは、サウジアラビアの伝統的な弦楽器「ウード」を使った生演奏や、日本の雅楽で使用される「笙(しょう)」とのコラボ演奏が披露されました。広大な砂漠を連想させるウードの深い響きと笙の優美な音色が素晴らしく、国を超えた音楽の融合をじっくり堪能しました。

 

 

ウードはアラブ音楽文化圏で使われている楽器で、日本の琵琶やヨーロッパのリュート、ひいてはギターの原型にも影響を与えたといわれています。

 

ウードには琵琶やギターのように音階を仕切るフレットがありません。弦を押さえる位置によって自由に音を調整できるため、半音よりもさらに細かい「微分音」も演奏できるのが魅力です。

 

パネル展示ブース

 

パネル展示ブースでは、サウジアラビアの正装や織物、オイル、お米などが展示され、日本と比較しながら伝統文化への理解を深められました。解説パネルとともに現物も展示されており、織物に触れたりオイルの香りを嗅いだりしながら、視覚・嗅覚・触覚でサウジアラビアの文化を体験しました。

 

 

日本と同じくサウジアラビアもお米が主食ですが、中東地域では「パスマティ」という細長い米が使われています。炊き上げるとさらに粒が長くなり、ベタつかない軽やかな味わいになるそうです。

 

 

サウジアラビア西部に位置するターイフでは、標高2,000メートルの環境でバラが栽培され、その品質は世界的に高く評価されています。

 

ターイフで丁寧に作られたローズオイルは石けんや美容液などの幅広い製品に活用されているほか、イスラム教の聖地であるメッカの神殿の外壁を清める際にも使用されているのだそう。

 

大阪・関西万博でサウジアラビアの文化を堪能しよう!

今回、大阪・なんばで開催された「サウジ・ツアーズ・ジャパン」では、サウジアラビアの食や音楽、伝統衣装などの文化を五感で堪能できる充実した時間となりました。

 

かつて、サウジアラビア国内での自由旅行は禁止されていましたが、2019年に個人旅行が解禁されてからは世界各国から多くの観光客が訪れています。

 

4月から始まる大阪・関西万博でのサウジアラビアパビリオンでは大規模なイベントが計画されているため、ぜひ文化や歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

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