発売から今年で20周年を迎えた「ネスカフェ 香味焙煎」が香り、味わいをさらに進化しリニューアル。9月1日には3つの味わいで「ネスカフェ 香味焙煎」レギュラーソリュブルコーヒーが発売されました。
今回のリニューアルを記念して、10月12日には東京・渋谷ロフトにて「自分で楽しむクラフトコーヒースタイル」が開催。世界チャンピオンのバリスタ・粕谷哲氏による実演&トークイベント「世界チャンピオンのコーヒー抽出士に学ぶ、だれでも簡単にコーヒーを淹れられるメソッド」で「美味しいコーヒーの淹れ方」を伝授してもらいました。
近年、ブルーボトルコーヒーなどいわゆる“サードウェーブコーヒー”が話題となり、スペシャルティコーヒーにより熱い視線が注がれています。20周年のリニューアルを機に、ネスレが考えたことは、「素材(豆)にこだわる」だったそう。値段も少しプレミアムになっている分(DIP STYLEは5p入りで402円[税込])、コーヒー専門店でも出会うことができない豆を使い、最後の抽出で美味しさ引き出せるように、今回粕谷氏とのコラボレーションが実現したということです。
スペシャルティコーヒーには、「〇〇農園の〇〇コーヒー」というように、ユニークな農園や品種などの名前を使用していることもあり、新商品「ネスカフェ 香味焙煎」でもユニークな名前がつけられています。
「濃厚 クンディナマルカ ブレンド」は、コロンビアのクンディナマルカ地方の豆を贅沢に使用し、重厚感のあるボディと切れ味の良い苦み、すっきりとした後味が特長です。「円やか ジャガーハニー ブレンド」は、コスタリカの豆を使用し、ハニープロセス豆がもたらすほのかな甘みと、赤ワインのようなフルーティな香り、まろやかな口当たりが特長。
使用しているコーヒー豆の売り上げの一部がジャガー保護プロジェクトに役立てられていることから、この名前がついたのだそうです。「鮮やか ルウェンゾリ ブレンド」はウガンダのルウェンゾリ山麓の豆を使用し、クランベリのような鮮やかな酸味と、軽やかでシルキーな口当たりが特長のブレンドです。
今回のリニューアルでは、この3つのテイストをDIP STYLE(コーヒーバッグ)、瓶入りのお湯で溶かして飲むタイプ、ネスカフェバリスタ専用カートリッジの3タイプで発売。この日のイベントでは「DIP STYLE」をメインに、美味しいコーヒーの淹れ方のアドバイスをたくさん伺うことができました。
「World Brewers Cup 2016」でアジア人初となるチャンピオンに輝いた粕谷氏は、バリスタになる前はIT業界の第一線で活躍していたという経歴の持ち主。2012年に「1型糖尿病」を患い、入院した際に淹れたコーヒーが「ものすごく不味かった」ことがきっかけで、バリスタの世界に飛び込むことになったそうです。現在は、後進の育成や世界各国でコーヒーの魅力を発信に努めながら、世界中を飛び回る日々を送る粕谷氏。この日も、「昨日イタリアから戻ってきたばかりです」と微笑みながら「美味しいコーヒーの淹れ方」について語っていました。
粕谷氏が優勝した「World Brewers Cup」とは、簡単に説明すると「ブラックコーヒーを世界一美味しく入れれば優勝!」という大会なのだそう。コーヒーの淹れ方の工夫をバリスタたちが競い合うもので、焙煎の仕方はもちろんのこと、世界レベルになるとカルシウムやマグネシウムを溶かし、水を自作するところまでいくのだとか。
そのほか、カップの形状や提供するタイミングなど、抽出のすべてを競う大会、それが「World Brewers Cup」と説明する粕谷氏のコンセプトは「誰でも簡単に美味しいコーヒーを淹れる方法」とのこと。というのも、大会に出る人たちは、「すごいことやっているな」と思わせることを意識しがちですが、粕谷氏は大会を見ている一般の方にも「こうすれば美味しく淹れられるんだ」と感じて欲しいそうです。それが今回の商品のテーマにも繋がっていると解説していました。
この日司会を担当したネスレ日本株式会社 飲料事業本部 レギュラーソリューブルコーヒービジネス部 シニアマーケティングスペシャリストの釣谷恒平氏によると、「ネスカフェ」は「誰でも簡単に同じ方法で味わえる」というDNAを持つブランドであり、今回たどり着いた答えが「DIP STYLE」だったそうです。粕谷氏のお店でも簡単に美味しくコーヒーを淹れる方法としてDIP STYLEを選び、販売しているとのこと。「ネスカフェ 香味焙煎」のDIP STYLEは、90秒で淹れたての美味しいコーヒーが飲めることがポイントで、それを実現するために挽いた豆と粉のコーヒーを絶妙なバランスで配合したそうです。
粕谷氏が淹れたコーヒーを片手に、イベントに参加した方からの質問タイムへ。「World Brewers Cup」でジャッジの審査基準を訊かれた粕谷氏は「香り、風味、酸味、質感、後味、バランス、総合バランス」の7つがメインになると解説。しかし、粕谷氏が重要視しているのは透明性と後味だと教えてくれました。
その理由を「コーヒーと人間は一緒だと考えています。自分の特性をどれだけ見せてくれるのか、これが透明性です。遊んだあとに疲れたなと感じる人より“また遊びたいな”と思える方がいいですよね。いいコーヒーは一口飲んだあとに “また飲みたい”とか“もう一口”と飲み進められると思うんです」と独特の表現で解説してくれました。
淹れたコーヒーを「美味しくない」と言われるのが悩みという参加者に対しては、「注いだお湯が下に落ち切ったくらいで次のお湯を注いでいくのがポイントです」とコツを伝授。コーヒーは飲むより淹れる方が好きとする粕谷氏。海外を飛び回っていても、各地のコーヒーを飲み比べたりするほど、コーヒーを飲まないそうです。代わりによく飲むのは、コーヒーの勉強に役に立つワインなのだとか。
しかし、今回のイタリアでは、DIP STYLEの手軽さと美味しさを再確認したと語ります。「タンブラーにお湯を入れて持ち歩くだけ。好きな時に好きな場所で淹れたてのコーヒーが飲みたいなら、DIP STYLEが一番です。淹れたてを買っても、持ち帰って飲むのでは本当の淹れたての味ではないですから」と魅力をアピールしていました。
手軽に美味しいコーヒーを飲める場所は増えています。だからこそ、本当に美味しいものを選びたいもの。いつでもどこでも淹れたての美味しいコーヒーを飲みたい! そんな方には、バリスタも認めた手軽で美味しい淹れたてのコーヒーが楽しめる、進化した「ネスカフェ 香味焙煎」シリーズを試してみては?
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