米人気TVシリーズ「Girls/ガールズ」で知られるレナ・ダナム(Lena Dunham, 28)が、自身に起きた性的暴行の過去を明かした理由を語った。
「Girls」のクリエイターでもあるレナは、自著「Not That Kind of Girl」(そんな女の子じゃない)で大学時代に起きた事件を語り、非難の的になった。ここへ来て彼女は新しいエッセイで感情を吐露している。
女優、脚本家、そして監督とマルチな才能を発揮しているレナは、バイラルメディア「BuzzFeed」で自身の見解を公開。そもそも事件についてオープンに語るのはつらかったと率直に語っている。
「何が起きたのかを全体として受け止めるには長い時間がかかりましたし、『Not That Kind of Girl』に収録されているエッセイという形で公に語るのは、さらに長い時間が必要でした」とレナは書いている。「過去を語ることをついに決意したとき、あいまいな部分やグレーな部分もありました。なぜならそれはまさに私の体験であり、多くの女性が体験したことだからです」
レナは女性の権利に関する自身の意図は行動主義だと明言。似た境遇の人たちに過去を話し、お互いを支えてほしいとエールを送った。
「性的暴行の現実と複雑さを語ることは、お互いを守る第一歩です。私たちの娘が、女性に対する性的暴行にこんな形で反応するような世界に生まれてほしくありません。疑念や非難、暴力の脅迫といったこうした反応は、途方もない特権を享受する女性という私が直面してきたことです」とレナは続けた。
さらにレナは、そもそもなぜ過去の体験を本で書くことにしたのかについても明かした。それはレイプ犯を明るみに引きずりだしたり、「犯罪捜査を開始」させたりすることではなく、むしろ自身の「恥」をさらけ出すことにあったという。しかし、そのことによる反応には怒りを覚えるようだ。
「いたるところで私の性格と信頼性に疑問が投げかけられてきました。インターネット上では、暴力的で女性嫌いな言葉で攻撃されています。情報を保護しようという私の心からの試みにも関わらず、犯人の素性を暴露しようという報道もあります」とレナはつけ加えた。
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