
カナダ出身のシンガーソングライターのカイザ(Kiesza, 25)が大ヒット曲「Hideaway」を生み出した下地には90年代のディーバへの愛があった。
この曲で今年の音楽シーンに旋風を巻き起こしたカイザは、イギリスやベルギー、オランダなどの世界各国のヒットチャートで頂点に登りつめた。
「シカゴ・ハウスやソウル、90年代のディーバ、お気に入りの曲への愛について考えていたの。『Hideaway』の作曲、レコーディング、ミックス、マスタリングは1時間半くらいで終わっったわ」とカイザはイギリスの音楽雑誌「Q」 に当時の思い出を語った。
「予想をはるかに超えて核爆発的にヒットしたわ。しかも世界中で同時にね」
この曲を作る前に、カイザは様々な音楽をサンプリングし、自分にとってベストな音楽を探してきた。2012年にはファースト・シングルをリリースしたが、ヒット・チャートに影響を与えるものではなかった。
「カントリーやインディーズ音楽、EDM(Electronic Dance Music)、フォーク、ジャズ…何でも取り入れてきたの。短い期間だったけど、デス・メタルのバンドにもいたことがあるのよ」と過去の音楽経験を笑いながら語ったカイザ。
カイザが音楽の道に進む前はカナダ海軍に所属していたこともある。そこでは得がたい人生の教訓を学ぶことができたという。
「戦争状態では、自分の中の限界を打ち破ることを学ぶの。気絶しそうだと思うくらい走っていても、もっと走らなきゃいけないから、それくらいでは気絶しないことが理解できるようになるわ」と語ったカイザ。
今は音楽が主な目標になったカイザだが、自らの作品以外でも他のアーティストとコラボレートしている。ディプロ(Diplo)とスクリレックス(Skrillex)は「Take U There」の曲のボーカルをカイザに依頼した。
「情熱的なプロジェクトに参加したい。私が何かをする理由ってそれだけなんだと思う」とカイザは笑った。
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