モデル出身で現在はデザイナーとして活躍しているイネス・ド・ラ・フレサンジュ(Inès de La Fressange, 57)が、パーティーに着て行く服のチョイスにいまだに自信が持てないと告白した。80年代にシャネル(Chanel)と専属契約を結んだイネスは、同ブランドのクリエイティブ・ディレクターを務めるカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)のミューズとして知られる存在だった。さりげないのにオシャレ度の高いイネスのファッションは多くの女性から支持され、ユニクロ(Uniqlo)とのコラボレーション・ラインも大きな注目を集めている。抜群のファッション・センスの持ち主として知られているイネスだが、パーティーに出かける前は何を着て行けばいいのか毎回のように悩んでしまうのだという。
「フランスの女性たちはファッションのことで悩んだりしないと思われているけれど、そんなこと絶対にないわ!私は着替えにすごく時間がかかるタイプなのよ。まずは、イマジネーションに従って、何か着てみるの。スカートとかドレス、スーツの時もあるわ。それから鏡を見ると、着ている物が気に入らなくて自分のことがイヤになってしまうのよね。だから、結局ブルー・ジーンズとセーターに着替えてしまうの。それなら似合うってことがわかっているから」と、イネスはelle.comのインタビューで笑いながら明かしている。「不安だから、私は着替えの服をバッグに入れてパーティーに出かけることにしているわ。着て行った服のチョイスを間違えていて、着替えが必要になったらどうしよう?って思っちゃうのよね」。
服選びに悩むことが多いイネスだが、それを苦にしているわけではないようだ。イネスによると、好印象を与えることを狙ってパーティーに着て行く服を選んだ人より、チョイスを間違えてしまった人のほうが印象に残ることもあるという。服のチョイスはさておき、イネスは靴にだけは強いこだわりがあるという。「私はエレガントなものが好きなの。靴には特にエレガンスが必要だと私は思っているわ。流行のデザインは履きこなすのが難しいし、靴のデザインはミニマルなほうがいいものなのよ。どこにでも履いて行くことができて見栄えもよく、美しいことが靴の条件ね」と、イネスは説明している。「(シューズ・デザイナーの)ブルーノ・フリゾーニ(Bruno Frisoni)は仕事がとても緻密だから、彼が手がける靴は美しくてエレガントなのよ。彼ってマニアックな人なのよね」。
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