今年11月にカルバン・クライン(Calvin Klein)の広告に抜てきされた、健康的なボディラインが特徴的な米モデルのマイラ・ダルベシオ(Myla Dalbesio)。
これは同ブランドが米サイズ10(日本サイズ13号)のモデルを初めて起用した広告となったが、標準体型にあたる彼女が“プラスサイズモデル”と呼ばれたことが物議をかもした。
そんなマイラがこのほど、elle.comのインタビューでモデル業界は「世間から隔離された世界」だと感じていたが、自分の体型を露出した広告により勇気づけられた女性が世界中にいること、そして自分が持つ影響力を実感したと語っている。
「現実味のない世界に生きていて、自分が何をしても誰も気にしていないような気でいた。人に影響を与えるなんて考えていなかった。たくさんの人から反響があってとても嬉しいわ。今は以前よりずっと世の女性に対して責任感を持っていると思うわ」
モデル業の他に、個人のアトリエでフェミニスト芸術家としても精力的に活動しているマイラ。他の仕事の合間に女性の身体をたたえる内容のスケッチ作品やコラージュ作品を制作している。
女性に対する社会の見方を変えるアンバサダー的な役割を担っている彼女だが、自分の体型ばかりに焦点を当ててはほしくないという。
「私と同じサイズの女性たちに意志を表す機会を与えられたのは素晴らしいことだと思うけれど、私は自分の体型以外のことも知ってもらいたいの。サイズ、外見、肌の色、その他も関係なく、女性はそれだけでパワフルな存在だということをみんなに知ってもらいたい。皆それぞれの美しさを持っていて、体型もその一つ。世間があなたの服のサイズにあれこれ言おうとも、今の自分の体型をほめてあげるべきよ」
マイラはダイエットをしなくなったおかげで、自分自身の尊敬する部分を見つけられ、周囲の人たちからも尊敬されるようになったという。「自分本来の状態」に戻ることができた、と付け加えてインタビューを締めくくった。
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