英デザイナーのジョルジーナ・チャップマン(Georgina Chapman)は、カレン・クレイグ(Karen Craig)とともに設立した人気ファッションブランド「マルケッサ」(Marchesa)を率い、これまでにハル・ベリー(Halle Berry)、シエナ・ミラー(Sienna Miller)、スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)など多くのスターのためにレッドカーペット用の衣装として同ブランドの服をふたりで提供してきている。しかし、ジョルジーナは、自分たちがデザインする「マルケッサ」の服は、そういったスターたちだけが着るのにふさわしい服だとは決して思っていない。
「マルケッサを着る女性は、どんな女性であってもいいと思うの。わたしの目指しているのは、すべての女性が自分を美しく感じられるということ。それは、何か特定の年齢から始まるとか、ある年齢で終わるものでもないの。一番美しく見える自分でありたいというのは、いつだって変わらないことだと思うわ」と、ジョルジーナはStylist.co.ukに対して語っている。
「トランクショーをしている時に、8歳児の女の子が見に来てくれたこともある。そういう子たちはファッションセンスを持っていて、わたしたちがやっていることをまず見てみたいという気で来てくれている。逆に、ハル・ベリーがアカデミー賞授賞式に着て行ったものと同じドレスを90歳の女性が購入してくれたこともあった」とジョルジーナ。
「こういうことは、この何十年かで年齢がどうのという境界線が取り払われて、女性たちが年齢に関わらず、自分たちが装いたいように自由に装うことを恐れなくなったことを、わたしに教えてくれている。女性は、ただ美しいと感じたいのよ」
イブニングガウンを選ぶ際の、ジョルジーナからのヒントは、着ていてリラックスして楽しめるものを選ぶべきという単純なものだ。自分が着ていてステキだと思えれば。ステキに見えるはずだとジョルジーナは信じている。
「気分よく着ていられるものでなければダメ。着ていて自分の落ち着きが悪ければ、それが必ず見えてしまうの。何を着てもいいけれど、服に着られるのでなく、自分が服を着ているのでないといけないわ。トレンドがどうのこうじゃない、自分が美しく感じられるかどうかなの。他のひとがどう思うかなんて、どうでもいいじゃない?」
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