俳優のジェイミー・ドーナン(Jamie Dornan, 32)にとって一番の不安は、「熱狂的なファン」に殺されることのようだ。
ジェイミーは2006年の映画『マリー・アントワネット』に脇役で出演し、俳優としてのキャリアをスタート。その後は英TVシリーズ「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」で主役を務め、好評を博した。そんなジェイミーにとってキャリア最大の役は、官能小説を原作とした『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のタイトルロールであり、SMに興味のあるビジネスマン、クリスチャン・グレイだ。
このキャスティングをめぐっては、原作ファンの間で意見が割れた。ジェイミーは出演の決断を変えなかったものの、劇場で公開されたときの観客の反応には不安があるようだ。
「広報担当者が、『大体は良い反応だ』と言っていたと思う。この映画についての意見は、良いものも悪いものも含め、色々聞いている。その本質として、格好のターゲットなんだ」とジェイミーは出演が発表された後、インターネットを避けていたことについてDetails誌に説明した。「あまり広く伝わってほしくないけど、ジョン・レノン(John Lennon)みたいにプレミア会場で熱狂的なファンに殺されるのが怖い。僕がこのキャラクターを演じることにとても怒っている人たちがたくさんいるからね。それに僕には子どもが生まれた。妻もいるし、まだ死にたくない」
ジェイミーは妻で女優のアメリア・ワーナー(Amelia Warner)とともに幼い娘を育てている。殺されることについて考えを押し進めたジェイミーは、不安の中にユーモアを見出そうとしたようだ。
「もし僕が本当に殺されたら、世間は『Details誌でのインタビューで自分がレッドカーペットで殺されることを予見していたなんて怖いことだ』と言うだろうね」とジェイミーが語っている。
E.L.ジェイムズ(E.L. James)による原作で、クリスチャンは映画版ではダコタ・ジョンソン(Dakota Johnson)演じる女子大生のアナスタシア・スティールとエロチックな関係に溺れていく。ジェイミーは演じるキャラクターの力学に関し、強く引かれる自分がいたと話している。
「どこか壊れた人たちに対する、僕の興味と理解(と関係がある)」とジェイミーはつけ加えた。「自分が傷ついた鳥だと言うつもりはないけど、若いときに母を失ったことで傷ついた大きな部分がある。だから傷ついたキャラクターに引かれるんだ」
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