俳優のマシュー・ペリー(Matthew Perry, 45)は、90年代の米人気TVドラマ「フレンズ」よりもビッグな作品にはもう関わることがないと考えている。
マシューは米NBCが1994年から2004年まで放送した同ドラマで主役の1人を務めた。「フレンズ」が遺したものは今でも大きく、自身のキャリアの頂点だったと認めている。
テレビ批評家協会主催のイベント「TCAウィンター・プレスツアー」の記者会見に登場したマシューは、「フレンズ」の影響力の大きさは想定外だったと話している。
「2000年以降も活動しているとは思っていなかったから、(『フレンズ』がどれほど大きな影響を残すかは)全然考えていなかった」とマシューは米エンターテイメント情報番組「E! News」の質問に答えた。「将来のことはあまり考えていなかったし、『フレンズ』ほどビッグな作品に関われるとは思えなかった。今の業界は当時とまったく違うからね」
10年間に渡って高い人気を誇った「フレンズ」とその登場人物は、TV界の歴史に確固たる地位を獲得した。マシューも知名度が上がり、その後もたくさんの出演オファーが舞い込んできたという。
「『フレンズ』に出演したことで、たくさんの出たいTV番組から好きなものを選べるようになった。あまり他の人が通らないような道を選ぶようにしている」とマシューは説明した。「でも(最新出演シリーズ『The Odd Couple』は)直球勝負で、王道のヒットコメディを狙った面白い内容なんだ」
「フレンズ」が終了したとき、マシューには映画界に進出する大きなプランがあった。引退できるかもしれないと考えたときもあったが、そのどちらの計画も実現することはなかったという。
「『The Odd Couple』をやっている理由は、映画スターになるプランが失敗したからだよ」とマシューは笑った。「働かないといけないんだ。『フレンズ』が終わったとき、『望むならリタイアもできるぞ!』と思ったときがある。半年はそうしたけど、人がプレイできるビデオゲームなんて限られている。仕事に復帰しなきゃダメだと思い直して、執筆活動を楽しんでいたよ。楽しいし、自分には必要だった。クリエイティブな発散が必要なんだ」
またマシューは、ときどき共演仲間と夕食をともにすることはあっても、「フレンズ」復活特番については「本格的な話はない」とも明かした。
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