英歌手のフローレンス・ウェルチ(Florence Welch、28)は1年間休業状態だった去年は「精神的に不安定だった」という。
2014年に一時的に活動を休止したフローレンスだが、2015年は自身がボーカルを務めるバンド、フローレンス・アンド・ザ・マシーンとして音楽シーンに戻ってきた。最新アルバム「How Big, How Blue, How Beautiful」のリリースも予定されている。
のんびりするために休暇を取っているんだろうと噂されていたフローレンスだが、実情はまったく違っていた。
「ある意味では不時着みたいなものだった。奇妙な時間だったわ。かつては毎晩ライブに出演していたのにね」と英国BBCのラジオ局「Radio 1」の人気DJ、ゼイン・ロウ(Zane Lowe)に打ち明けた。
「一年間の活動休止中もずっと色々なイベントに出かけていたの。少しおかしくなって堂々巡りをしていたみたい。幸せな気持ちにはなれなかった。精神的に不安定だったのね」
「ツアーに来てるような気持ちでいたわ。でもツアー中なら、ライブに登場して自分自身を取り戻せるのに」
フローレンスは、家で暮らすよりもツアー中のようにホテルを渡り歩く生活の方がしっくりくるという。ホテルのように転々と場所を変えることができないので、家の中にいると部屋を散らかすことができないからだ。
夏にリリースが予定されている最新アルバムのプロデューサーであるマーカス・ドラヴス(Markus Dravs)は、アーケイド・ファイア(Arcade Fire)やコールドプレイ(Coldplay)などのバンドと一緒に仕事をしてきた。マーカスは、フローレンスのことを休業明けの試運転中だと思っていたが、物事は予想通りに行かないようだ。
「試運転なんかじゃなかった。2月にはスタジオ入りしていたわ。マーカスはドアを閉めてこう言うだけだった『すごいアルバムを作ろう』ってね」とフローレンスは笑った。
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