スコットランド出身の俳優リチャード・マッデン(Richard Madden)は、米人気TVファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で一躍人気ものになったが、ファンの悲鳴も聞かれる中2013年に同シリーズから“退場”してからは映画出演も多くなった。
今春公開のディズニーの実写版映画『シンデレラ』では、シンデレラ役のリリー・ジェームズ( Lily James)を相手に王子役を演じているリチャードだが、演じることは大好きなものの、俳優であることのその他の仕事の中には、苦手な部分もあるとのこと。
「レッドカーペット関係のことは好きじゃないよ」と、ロチャードはNylon誌に対して愚痴をこぼしている。
「いつまでも慣れないのだけれど、もう自分に期待されることになってしまったからね。ぼくは俳優。演じることがぼくの仕事の本分。でも実際には、レッドカーペット関係も、ぼくの職業の一部なのさ。そう思って耐え忍び、なるべく苦痛にならないようにやっているよ」
オフには、次の役柄に備えて身体を鍛えるか、「ぶくぶくと太って、ビールを飲みまくる」かのどちらかだというリチャードだが、俳優をしていて他につらいことと言えば、死んでしまう役柄を演じた時の家族の反応だそうだ。
英ミニシリーズ『Birdsong』出演の際に初めて彼がそういう役を演じた時は、リチャードの母はひどい取り乱しようだったとか。
「かなり悲痛だったよ」と、リチャード。
「父にしても母にしても、特に母は、ドラマと現実を区別することがなかなか出来ないみたいだ。画面に映っているのが、どこまでもぼく本人のような気がしてしまうのだろう」
リチャードが断末魔の苦悶の表情を浮かべて両親がドキッとする場面は『シンデレラ』では決してないだろうが、シンデレラ役のリリーはこんなことを冗談交じりに言っている。
「映画でわたしが着る青いドレスについては、わたしは何度も癇癪を起してしまったの。まるでドレス自体に自分の意思があるみたいなんですもの。ダンスシーンの際にリチャードがわたしの身体をリフトする場面があるのだけれど、ドレスのおかげでわたしの体重が四倍ぐらいになっちゃうの。その大変さが、もしかしたら映画の中で見て取れるかも」
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