映画『スクール・オブ・ロック』や『ホリデイ』などに出演する一方、ロックバンド「テネイシャスD」(Tenacious D)での活躍でも知られ、俳優としてもミュージシャンとしても活躍するジャック・ブラック(Jack Black)。
同じく俳優であるカイル・ガス(Kyle Gass)と共に組んでいる「テネイシャスD」は今年のグラミー賞では見事「ベスト・メタル・パフォーマンス賞」を受賞。舞台上でパフォーマンスすることをこの上なく愛しているジャックには、とてもふさわしい受賞と言える。
「その時どんなジャムにしたいか、むろんある程度練習はしなければいけないけれど、自分の血管に一度染み込んでしまえば、これは最高でとても楽な仕事なんだ。それに、観衆を前に演奏する興奮と来たら、セックスしているような恍惚感だよ」と、ジャックはBillboard誌に語っている。
そんなジャックだが、さすがに俳優業においてはもっと演技の準備に時間をかけないといけないようだ。ジャックの最新出演作は、今年のサンダンス映画祭で試写プレミアされたコメディ映画『The D Train(原題)』。
「日が昇る前までにセットに着くようにして、一日12時間労働だからね。夜まで、セリフを繰り返し覚えるようにするんだ」と、映画撮影時の生活を語ったジャック。
「セリフの書いてある紙切れを見てパッと覚わるような才能なんかは、ぼくにはないからね。そういうのが出来るのは、ロバート・ダウニー・Jr(Robert Downey Jr.)とかだよ」
創作的な仕事には、頑張っても受け手の反応が悪い可能性が常につきまとうが、映画と音楽アルバム、どちらが人気面で失敗作になるのが嫌か、幸いにもどちらについても経験がないジャックはよくわからないと豪語する。映画と音楽双方で成功したいひとは、その秘訣をジャックに尋ねてみるべきなのかもしれない。
「音楽業界のほうに自分も参入したいと相談に来た他の俳優がいるかって?いいや。嫉妬の炎を耳と鼻から洩らして、こっちを羨ましげに見るだけさ」と、悪ノリが止まらないジャックであった。
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