『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』や『ダイバージェント』シリーズなどで知られる女優のゾーイ・クラヴィッツ(Zoë Kravitz, 26)はこれまで、いつ頃から拒食症に苦しんだのかを明かそうとしなかった。
しかし米Complex誌とのインタビューで、ゾーイは映画の役作りで減量したのがきっかけだったと告白した。
「かなりおかしくなっていたわ」とゾーイが振り返った。「あばら骨が浮かんでいたくらい。映画に出るために、もっとやせようとしていた。でもそれが目で見えなかった。もう限界だった。本当に怖かった。でも今は何かが体から出ていったような感じがする。自分の一部が消えてなくなったような、不安にさせていたものが去ったみたいに。今はとても良い気分よ」
ゾーイはミュージシャンで俳優のレニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)と女優のリサ・ボネット(Lisa Bonet)の一人っ子として育てられた。世間の注目を浴びながら成長することにはやがて慣れていったものの、ティーンエイジャーの頃は有名人の両親をもつことに折り合いがつけられなかったようだ。
「10代の頃、自分もごく普通なんだということを本当に分かってほしかった。クールでのんびりしたところもあるってことを」とゾーイが話している。「16歳から18歳までの間は本当につらかった。有名だからというのじゃなくて、その世界に触れ、どんなものか知ったことが関係していたのは間違いないわ。プレッシャーを感じていたの」
多くのテレビドラマや映画に出演を重ねたことで、ゾーイは「親の七光り」のレッテルを脱ぎ捨て、自分の力でスターの仲間入りを果たすことができた。しかし、好きなことを仕事にできて嬉しい半面、有名人であることに伴うマイナス面は今も楽しめないようだ。
「名声や世間の反応がイヤっていうわけじゃなくて、手放しで最高と言えるものじゃないから」とゾーイは説明した。「わたしにとって、名声は有名人の両親のおかげで得たもの。まあ、少しは自分の仕事のおかげだったら嬉しい。すごく才能があって、実力もあるのに、レストランで働かなくちゃいけない人は大勢いる。わたしはそうじゃない。やりたいアートに好きなだけ力を入れて、それで対価をもらっている。とんでもない話よ。すごく感謝しているわ」
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