俳優のパトリック・デンプシー(Patrick Dempsey, 49)が、10年間出演してきた米TVシリーズ「グレイズ・アナトミー」から降板した。
パトリックは2005年に始まった同シリーズでデレク・「マクドリーミー」・シェパード医師を演じてきたが、4月23日に放映されたシーズン11「How to Save a Life」(命の救い方)でデレクが死ぬというエンディングを迎えた。
「話が急に動き出した。『えっ、これが今後の展開なんだ』みたいにね」とパトリックは自分の役が突然の死を迎えた感想を語っている。「とても自然な形で明かされた。日付は覚えていない。秋じゃなかったのは確かだ。2月か3月だったと思う。とにかく急な展開だった」
パトリックはドラマから降板することにそれほど驚きを感じなかったという。
「ストーリーの展開を考えれば、ただ自然な成り行きだった。オーケー! 明らかにちょうどいいタイミングだったんだなと思ったよ」とパトリックは強調した。
米The New York Post紙の付録雑誌「Page Six」は先週、パトリックが「わがままな」振る舞いのためシリーズのクリエイターで製作総指揮も務めるションダ・ライムズ(Shonda Rhimes)から「謹慎」処分を受けたと報じた。しかしションダはパトリックの降板が発表された後で声明を出し、彼とこれまでの仕事を高く評価した。
「デレク・シェパードはメレディスにとっても、私にとっても、そしてファンにとっても非常に重要なキャラクターであり、それは今後も変わることがありません。私たちの『マクドリーミー』に別れを告げるときが来るのを想像したことは一度もありません」と彼女はエンターテイメント情報サイト「Just Jared」に寄せた声明でコメントした。「パトリック・デンプシーの演技は、私たち全員がそうであってほしいと思っていますが、意義深い模範となった形でキャラクターとしてのデレクを作り上げました。幸せで、悲しみを知り、ロマンチックで、痛みを経験し、そして常に正直であること。それはまさに、女性が現代の恋愛に求めるべきことなのです」
「彼を失ったことを、みんなが感じることでしょう。今、メレディスと『グレイズ・アナトミー』のファミリー全員は、彼女の人生の新章へと向かい、未知の領域に足を踏み出す瞬間にいます。今後何が起こるのか、その可能性は無限大です。エリス・グレイがかつて言ったように、『回転木馬が止まることはない』のですから」
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