米人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」が終了することが分かった。
2002年から始まった「アメリカン・アイドル」は大人気を博し、ケリー・クラークソン(Kelly Clarkson)やジョーダン・スパークス(Jordin Sparks)、キャリー・アンダーウッド(Carrie Underwood)らが輩出した。
米Foxは来年1月に放映するシーズン15をもって番組の終了を発表した。現在審査員を務めるジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)、キース・アーバン(Keith Urban)、ハリー・コニック・Jr.(Harry Connick Jr.)らが最終シーズンに出演するほか、司会のライアン・シークレスト(Ryan Seacrest)も最後まで続投が決まっている。
最終シーズンには新しい展開があるというヒントもあり、過去のシーズンを振り返る内容になるとみられているが、今のところはそれが何を指しているのかは不明だ。
「アメリカン・アイドル」はかつて全米で最も人気の番組だったこともあり、2006年のシーズン初回の最後の30分は4,100万人の視聴者を引きつけた。ジョーダンが優勝したシーズン6のファイナルでは3,600万人がテレビに釘づけとなった。
当初はサイモン・コーウェル(Simon Cowell)が審査員の1人を務めていたが、ライバルである米版「Xファクター」のため2010年に降板。その後は次々と顔ぶれが入れ替わり、エレン・デジェネレス(Ellen DeGeneres)、スティーヴン・タイラー(Steven Tyler)、マライア・キャリー(Mariah Carey)、ニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)らが審査員を務めた時期もあった。
しかし今年は視聴者数が1,160万人と低迷している。決して少なくない数字に見えるが、審査員にギャラを支払ったり、ライブでパフォーマンスを披露する人気ミュージシャンを確保したりと、製作費も高騰。さらにクリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)、アダム・レヴィーン(Adam Levine)らが出演する「ザ・ヴォイス」など、似たような番組が増えていることも背景にある。
今シーズンの米TV界で終了が決まったのは「アメリカン・アイドル」だけではない。「The Mindy Project」の終了が発表されたほか、ケヴィン・ベーコン(Kevin Bacon)の「ザ・フォロイング」もフィナーレを迎える。
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