米音楽プロデューサーでラッパーのショーン・コムズ(Sean Combs, 45)は逮捕にいたるまでの間、正当防衛をしていたと代理人が主張している。
P・ディディ(P. Diddy)としても知られるショーンは22日、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で暴行容疑で逮捕され、翌23日には3件の凶器による暴行罪、1件のテロ脅迫罪、さらに1件の殴打罪で訴追された。
しかしショーンの代理人は声明を出し、これまでの報道は真実とはほど遠いと主張している。
「何が起きたのかや、訴追内容の報道は、完全に不正確だ」とコムズ・エンタープライゼスのナタリー・モーア(Nathalie Moar)はAP通信に寄せた声明でコメントしている。「今言えるのは、コムズ氏の取った行動はすべて、自分と息子を守るための防衛的なものだったということだ」
ショーンは息子ジャスティン(Justin, 21)が同大学のフットボールチーム「ブルーインズ」でプレイするのを見学するためキャンパスを訪れていた。芸能情報サイトTMZによると、UCLAでアシスタントコーチを務めるサル・アロシ(Sal Alosi)がジャスティンに向かって怒鳴り出したため、ショーンはコーチを「つかんで」詰め寄ったとされる。その際、ショーンは「ケトルベル」と呼ばれる金属のダンベルの一種を持っていったという。また、コーチや止めに入った人たちに対し「ぶちのめす」と罵声を浴びせかけたようだ。
当局側はどちらが暴行を加えたか、あるいは事件を引き起こしたのかについては明言していない。しかし警察は重傷を負った者はいないと発表している。
ショーンは逮捕されたものの、5万ドル(約620万円)の保釈金を納めて釈放された。
「事実が明らかになれば、この件は免訴になるという自信がある」とコムズ・エンタープライゼスは声明を締めくくった。
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