10代の投票によって受賞者が決まるエンターテイメント業界の祭典「ティーン・チョイス・アワード」授賞式が16日に開催され、英ボーイズバンド、ワン・ダイレクション(One Direction)はゼイン・マリク(Zayn Malik)が脱退した後も人気に陰りがないことを証明した。
ワン・ダイレクションは 男性グループ賞、「スティール・マイ・ガール」でのグループソング賞などを含む計8部門で受賞した。メンバーたちは授賞式には参加できなかったため、中継でサーフボードの形をしたトロフィーを贈られた。
ゼインが3月に脱退したため、ワン・ダイレクションは現在、ハリー・スタイルズ(Harry Styles)、ルイ・トムリンソン(Louis Tomlinson)、リアム・ペイン(Liam Payne)、ナイル・ホーラン(Niall Horan)の4人で構成する。出席しなかったのはゼインの元フィアンセで英ガールズグループ、リトル・ミックス(Little Mix)のペリー・エドワーズ(Perrie Edwards)と鉢合わせになるのを避けるためだったとみられている。
しかしペリーはジェイド・サールウォール(Jade Thirlwall)、ジェシー・ネルソン(Jesy Nelson)、レイ・アン・ピノック(Leigh-Anne Pinnock)らメンバーと共にブレイクアウト・アーティスト賞を受賞し、さほど意気消沈した様子でもなかった。
リトル・ミックスはヒット曲「ブラック・マジック」をライブで披露して観客を魅了。ペリーはゼインにもう二度と触れることができないとアピールするかのように、お腹をむき出しにした衣装で登場した。
一方、『ワイルド・スピード』シリーズなどで知られる俳優のヴィン・ディーゼル(Vin Diesel)が最新作の撮影中に悲劇的な死を遂げたポール・ウォーカー(Paul Walker)に追悼メッセージを捧げ、しんみりとする場面もあった。ポールは2013年11月に交通事故で亡くなったが、『ワイルド・スピード SKYMISSION』でアクション映画スター賞を贈られた。同作は最優秀アクション映画賞も受賞している。
「オレたちにとってとても、とても大切だった人について語ることなく、この場でこの賞を受け取ることはできない」とヴィンは感情を込めて語った。「パブロ(ポール)を兄弟と呼べたことは、オレたちの人生で最高の恩恵の1つだ。ポール・ウォーカーの魂は今ここにいる」
「この映画はオレたちにとって、作ることが本当に特別だった。このシリーズは心を込めて作っている。オレたちは本物の家族。正真正銘の家族なんだ」とヴィンは観客席から見守っていたポールの娘メドウ(Meadow)に語りかけた。
映画と音楽界からは他にもシャイリーン・ウッドリー(Shailene Woodley)、ルーシー・へイル(Lucy Hale)、エド・シーラン(Ed Sheeran)らが受賞している。
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