米ホワイトハウスの報道官が、大統領選挙に出馬宣言をしたラップ歌手のカニエ・ウェスト(Kanye West, 38)にコメントした。
カニエは8月30日に開催された音楽授賞式「MTV Video Music Awards」(VMA)で「マイケル・ジャクソン・ビデオ・バンガード賞」(特別賞)を受賞。スピーチで数年後の大統領選挙に立候補すると明言した。
ところがアメリカの最高権力者を目指すカニエに対し、大統領執務室からはサポートの声が上がった。
「選挙戦用の帽子にどんなスローガンを刺しゅうするのか楽しみです」とジョシュ・アーネスト(Josh Earnest)ホワイトハウス報道官は大統領専用機「エアフォース・ワン」内の記者団に笑顔で語ったと米ABC Newsが伝えた。
カニエの政界進出宣言をジョークと見る向きは多いが、民主党はカニエが将来、選挙戦に参加することを後押ししている。
「昨夜、カニエ・ウェストが2020年の大統領選に出馬すると表明した。選挙戦にようこそ、ウェスト氏。参加してくれてうれしい」と民主党は公式Twitterでカニエを歓迎した。
授賞式でテイラー・スウィフト(Taylor Swift)からトロフィーを受け取ったカニエは、長ったらしいスピーチを披露した。
「この瞬間までにみんなが予想していたとおり、オレは2020年の大統領選に出馬することを決めた」とカニエは宣言し、人類の将来について持論を展開した。「オレには自信がある。自分を信じている。みんな、オレたちこそミレニアム世代だ。これが新しいメンタリティだ。オレたちは焼き印で子どもたちを支配することはしない。子どもたちに低い自尊心を、憎しみを教えることはしない。子どもたちに教えるのは…自分を信じることだ」
政治家の中にはカニエへの支持を表明した者もいるが、バラク・オバマ(Barack Obama)現大統領がカニエの目標をどう感じたかは不明だ。
オバマ大統領は以前、米The Atlantic誌とのインタビューでカニエのことを「ジャック*ス」(マヌケ)と呼んだことがある。
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