米俳優ジョージ・クルーニー(George Clooney)の妻で英弁護士のアマル・クルーニー(Amal Clooney, 37)は、モルディブ滞在中に危険な目に遭う可能性があったと指摘されている。
国際法と人権を専門とするアマルは今週、インド洋の楽園に浮かぶ島国であるモルディブ共和国を訪問した。同国で初めて民主的に選ばれたモハメド・ナシード(Mohamed Nasheed)前大統領がかつて投獄されていた場所で面会することが目的だった。
ナシード氏は2013年の選挙で現職のアブドゥラ・ヤミーン(Abdulla Yameen)大統領に破れ、すでに退任しているが、アマルと弁護団はナシード氏の逮捕は国際法に違反していると主張している。
このため、アマルの訪問を好ましく思わない人たちは多く、彼女に身体的な害を及ぼす者すらいるという。
「今のアマルはモルディブで厳しい状況にある」とある事情通が米People誌に語っている。「ナシード大統領はとても前向きな考えの持ち主で、とても危険な状況にある。アマルの訪問は微妙で、本当に危ない」
アマルがモルディブに到着する前の9月4日、弁護団のメンバーであるマフフーズ・サイード(Mahfooz Saeed)は首都マレにあるホテルの外で頭を刺されるという襲撃を受けて重体となり、現在も治療を受けている。
しかしアマルには自分の義務から逃げるつもりがなく、人権派弁護士という仕事は常に危険と隣り合わせだと分かっている。
「危険なことになるのは理解していたが、これが仕事なんだ」と事情通は語っている。「彼女は仕事ぶりもすばらしいし、これほど大きなリスクも背負いながら、無料で弁護人を務めている。簡単に勝てないケースもある」
「彼女は以前からそうだった。駆け出しの頃にニューヨークで企業弁護士として活躍していた時期も少しだけあるが、退屈だと感じて、人権派弁護士を目指した。その気持ちが彼女を突き動かしている」
「名声や富なんてどうでもいいことなんだ」
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