米歌手で女優のヴァネッサ・ウィリアムス(Vanessa Williams, 52)が、ミス・アメリカを主催する団体から謝罪を受けた。
ヴァネッサは1983年から1984年まで、ミス・アメリカとして活動していた。しかしヌード写真が流出したため王冠をはく奪され、物議をかもした。
ヴァネッサは13日、ミス・アメリカ・コンテストに審査員として参加し、サム・ハスケル(Sam Haskell)組織委員長から公式謝罪を受けた。
「私はこの美しく、才能あふれるレディーと32年間にわたって親交を結んできた。あなたは優雅で品格のある人生を歩んできたし、それは1984年の出来事で辞退した時でも誰の目にも明らかだった。現在の団体関係者は当時と全く関わりがないとはいえ、_現在の団体を代表し、あなたとあなたの母ヘレン・ウィリアムズ(Helen Williams)さんに謝罪したい」とサムは生放送中にヴァネッサに語りかけた。「ミス・アメリカである今のあなたと、今後もミス・アメリカであり続けるあなたの評価を下げる、あらゆる発言や行動について謝罪したい」
ヴァネッサは1983年、黒人女性として初めてミス・アメリカに選ばれ、障害を取り払った立役者だ。しかしその勝利に納得しない者もおり、中傷の手紙や人種差別主義的なコメントが殺到した。
「ミス・アメリカになることで、あれほど失意のどん底に沈むとは想像もしていなかったわ」とヴァネッサは以前、米People誌で心境を吐露している。
ミス・アメリカに選ばれた翌年、ヴァネッサのヌード写真が米Penthouse誌に掲載されたことで状況はさらに悪化した。
「私にできることは何一つないから、前に進むしかない。ただ受け止めて前に進むだけよ」とヴァネッサは1990年に米Ebony誌とのインタビューで語っている。「もしリベンジできるチャンスを与えられたら、ぜひそうする。でも今は成功こそ最高のリベンジなの」
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