ザ・ワイルドアバウツ(The Wildabouts)を率いたスコット・ウェイランド(Scott Weiland, 享年48)さんが急死したツアーバスの中でコカインを所持していた疑いで、メンバーが逮捕された。
処方薬中毒で苦しんでいたウェイランドさんは3日、ミネソタ州ブルーミントンでのコンサートの直前、睡眠中に死亡した。
2年前に結婚した未亡人のジェイミー(Jamie)は4日、クラック・コカイン中毒が死因だったと報道されていることについて事実関係をはっきりさせ、最近は薬物に手を出していなかったと主張した。
「夫はかつてないほど最高の状態でした」と彼女は語っている。
しかしここへ来て、警察がツアーバスの居住区画で少量のコカインを発見し、ウェイランドさんの死体が発見されたベッドルームからも少量のコカインを見つけたため、ベーシストのトミー・ブラック(Tommy Black)が薬物所持の第5級重罪で逮捕されたことが分かった。
一方、ウェイランドさんがかつて活動していたストーン・テンプル・パイロッツ(Stone Temple Pilots)のメンバーであるロバート・ディレオ(Robert DeLeo)、エリック・クレッツ(Eric Kretz)、ディーン・ディレオ(Dean DeLeo)らは、心を込めたメッセージをネットで公開し、創設メンバーの死を悼んだ。このメッセージではウェイランドさんの才能を讃えるほか、2013年にバンドが一度解散するきっかけとなったドラッグという悪魔についても触れている。
「まずは人生を共に歩んでくれてありがとうと言わせてくれ」とメンバーらは語りかけた。「俺たちは共に音楽的な遺産を創り、たくさんの人たちに幸せとすばらしい記憶を残した」
「良い時も、悪い時も、君が幾度となく苦しんできたことを知っている。それが君という人を作り上げた。スコット、君は言葉では表せないほど才能に恵まれていた。その才能の一部は、君の呪いの一部でもあった」
「君と君の家族のために深い悲しみを感じつつ、君がいなくなったことを寂しく思う。愛情と尊敬のすべてを。寂しくなるよ、ブラザー」
他にもアリス・クーパー(Alice Cooper)や元ニルヴァーナ(Nirvana)のクリス・ノヴォセリック(Krist Novoselic)、トラヴィス・バーカー(Travis Barker)、ジョー・ペリー(Joe Perry)、ウェイランドさんがフロントマンを務めたヴェルヴェット・リヴォルヴァー(Velvet Revolver)の元メンバー、スラッシュ(Slash)とデイヴ・クシュナー(Dave Kushner)らも追悼メッセージをネットで公開した。
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