ツールの進化と発展につれて、我々のコミュニケーション方法も変化してきました。平成のある時期までのコミュニケーション方法は固定電話か手紙くらいだったものが、今は実に多彩で即時性に長けています。
現在、国内でもっとも多く使われているコミュニケーションツールはLINEであることは間違いないでしょう。いつでもどこでも手軽に連絡をとることができます。
しかし気軽であるからこそ、誤ってメッセージを送信してしまう「誤爆」の可能性も比例して増えていっています。
LINEで作成した文書を手紙のように、送信直前に何度も読み返して確認するひとは少数派でしょう。
そこで、今回は実際に私が見聞きした、男性のLINE失敗談をご紹介したいと思います。
さりげなく自分の失敗エピソードも盛り込んでいるかもしれません。
1.名前を間違える
これは男性ならあるある失敗談なのですが、LINEで彼女の名前を間違たことがあると多数聞きました。なかでも、特に今の彼女に対して元カノの名前を呼んでしまう誤爆がもっとも多いようです。
酔っ払った時、寝起きで寝ぼけているときなど、意識が朦朧としているときにふと呼び慣れた過去の恋人の名前出てきてしまいます。呼ばれた側からしたら心外でしかないですが、別に元カノに気持ちが残っているなどということはなさそうです。
単なる習慣が抜けていないだけなのです。
ぐっと堪えて軽く注意する程度で収めていただけると、男性としてはありがたい……。
2.違う人に送る
これもよくあるそうです。特に最近ではビジネスでもLINEを使う機会が増えてきました。数年前まではLINEで上司に連絡……なんてあり得ないことだと思われていたのに、時代の変化は恐ろしいものです。
しかも、これにより誤爆の致死率がさらに増えることになります。
ビジネスでもLINEを使用することによって、恋人と間違えて「会社の上司に対してすごくロマンチックなLINEを送ってしまった……」なんていう声も多数聞こえてきます。
「お揃いのパジャマを買おうよ」「今きみのことを思い出していたよ」「今すぐに会いたい!」などというメッセージを上司に送るなんて、想像しただけで寒気がしそうですよね。
しかし、これは男性だけの問題ではないかもしれません。
LINEをニックネームで登録していると、受け取る側にもそのままそれが表示されてしまうのが厄介なところ。無意味な誤爆を防ぐためにも、日頃からきちんと名前の項目も管理しておくことが大切です。
3.既読機能に翻弄される
スタンプに次いで、Eメールとの違う点が「既読機能」です。相手がそのメッセージを開封したか、していないかを確認できる便利な機能。
だったはずなのですが、開封したのに返事をしない「既読無視」「既読スルー」などという言葉が生まれるほど、この機能がLINEでのコミュニケーションにおいて想定外の意味を持ってしまっているのが現実です。
「好きな子に送ったメッセージが既読になったのに返事が来ない……」
「嫌われているのかもしれない……」
この既読スルーで一喜一憂し、疑心暗鬼に陥り、メッセージを連投。本来はただ単純に忙しくて返事をしていなかっただけなのに、挙句の果てに本当に嫌われてしまう……。
なんていう地獄ループに陥っている男性が結構多いのは、コミュニケーションツールの発展による弊害かもしれません。
心の距離は縮まれば縮まるほど、遠くなるのです。
また、これとは逆に、遠ざけたい相手からLINEが送られてきた場合。そのまま未読のままなんとなくやり過ごそうと思っていたところ、誤って既読をつけてしまい、そのまま返事をしないでいると追撃、しつこい通話攻撃をくらう……。なんていう事例もあります。
人は常にLINEを見ているわけではないので、あまりその人の行動を邪推したり、制限したりするべきではありませんよね。この既読機能に翻弄されてしまうと、うまくいく恋愛もうまくいかなくなってしまうかもしれません。
さいごに
最近ではLINEに「送信取り消し機能」が搭載されているので、送信してから24時間以内であれば取り消すことが可能です。しかし、見られてしまったものは時すでに遅し……。誤爆しないに越したことはありません。
そして、もし彼氏から間違ったLINEが送られてきたとしたら、内容次第ですが必要以上に勘ぐったり怒ったりしないようにしましょう。間違えることは誰にだってります。
人間だもの。
よしを
(吉田ヨシヲ/ライター)